水島臨海鉄道は、2017年に引退した「キハ205」の復活運転をめざすクラウドファンディングを開始した。期間は8月16日から10月14日まで。目標金額は1,300万円。8月20日の時点で、支援総額は895万4,000円となっている。

  • 現役時代の「キハ205」。水島臨海鉄道はクラウドファンディングで同車両の復活運転をめざす

「キハ205」は旧国鉄時代、ローカル線輸送の主力として活躍したキハ20形の中の1両。水島臨海鉄道では、かつてキハ20形が12両在籍していたとのことだが、現在は最後まで残った「キハ205」1両を保有するのみ。稼働できるキハ20形は、全国でもこの車両を含む2両しか残っていないが、引退後の「キハ205」は年に1回ほどイベント時に公開されるのみという状況が続いていた。

今回のクラウドファンディングでは、「昭和の代表」とも言える「キハ205」を令和の時代に蘇らせ、再び乗客を乗せて走らせることをめざす。

寄せられた支援金は、「キハ205」の整備・塗装と、同社が所有するキハ37形・キハ38形の塗装費用に充てる。「キハ205」は一般気動車色、キハ37形は新首都圏色赤11号、キハ38形は八高線色に塗り直す予定で、「秋冬限定のキハ30と連結して、旧国鉄時代の編成をよみがえらせたい」とのこと。寄付は3,000円から可能。クラウドファンディングサイト「READYFOR」で受け付ける。