【2021年最新版】ファクタリング5社のサービスを徹底比較!選び方も解説

ファクタリング

ファクタリングサービスは、個人事業主や企業の新たな資金調達方法として注目されています。本稿では、おすすめのファクタリングサービスを紹介・比較するとともに、ファクタリングの基礎情報、サービスを選ぶポイントや利用時の注意点についてもまとめました。

ファクタリングとは

ファクタリングとは、英語の「Factoring」のことで、金融サービスの一種です。個人や企業の所有する売掛金、医療・介護報酬、家賃収入など、現金化していない利用者の保有資産を、ファクタリングサービスを提供する会社に買い取ってもらうことで、現金を早期に調達できる仕組みです。

早期資金化以外にも、債権の未回収リスク回避や国際取引の安全性を担保するために利用する場合もあります。

1 銀行融資とファクタリングの違い

では、銀行融資とファクタリングの違いはどこにあるでしょうか。その違いは、主に「時間」と「手数料」です。

ファクタリングの場合、請求書を売却して現金が手に入るまでの時間は最短で即日と短期ですが、銀行融資は1ヶ月ほどかかります。手数料は、銀行の場合借入金に対して年数%の利息がかかります。ファクタリングは2%~数十%の手数料がかかり、銀行に比べて割高です。

融資の速さでは、消費者金融からの融資も同程度ですが、消費者金融の場合は借金なので返済しなければなりません。ファクタリングの場合は、借金をするわけではないため資金調達後の返済は不要です。

2 ファクタリング取引の種類

ファクタリング取引は、主に以下の2種類があります。

  • 自社とファクタリング会社との間で完結する「2社間(2者間)」
  • 自社とファクタリング会社に加えて売掛先の承諾が必要な「3社間(3者間)」
    (個人が含まれる場合は2者間・3者間となるが本記事では2社間・3社間と記載)

2社間ファクタリングは、自社とファクタリング会社との2社間のみで完結します。ファクタリング会社から資金を受け取った後、通常通り売掛先から自社へ売掛金の入金があるので、ファクタリングに売掛金を入金する、という仕組みです。2社間は 売掛先の承諾不要で資金調達スピードが速い点が大きな特徴です。

一方3社間ファクタリングは、売掛先の承諾を得て、売掛先からファクタリング会社へ売掛金を入金する、という仕組みです。2社間に比べて3社間は、手数料は低めで審査に通過しやすいという特徴があります。両者のメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。

種別 メリット デメリット
2社間 売掛先の承諾不要
資金調達スピードが速い
手数料が高い(10~20%)
売掛金の振込手数料が必要
3社間 手数料が低め(2~9%)
審査に通過しやすい
売掛先との信頼関係悪化の可能性
資金調達スピードが遅い

資金調達のスピードを重視する場合は2社間ファクタリングが優れていますが、手数料を安く抑えたい場合は、3社間ファクタリングを検討することになります。

ファクタリング5サービス徹底比較!

ここからは、おすすめのファクタリングサービスを紹介するとともに、手数料や入金スピードなどを比較します。自社に向いているサービスはどれかを探してみてください。

「ファクタリングのTRY」
株式会社SKO

POINT
  • 手数料:5%~
  • 買取金額:10万~5,000万円(5,000万円以上は別途問い合わせ)
  • 入金スピード:最短即日
  • 対応エリア:全国
  • ファクタリングの種類:2社間、3社間
  • 償還請求権:なし(ノンリコース)
  • 必要書類:5種類(法人の場合7種類)

2社間・3社間両方のタイプに対応しているファクタリングサービス。 手数料は5%からと、他社と比較しても低コスト 。2社間ファクタリングなら、秘密厳守で売掛先に連絡が入る心配もなく、最短即日の融資も可能です。

買取金額は10万円からと少額から対応しているため、個人事業主や中小企業も利用しやすくなっています。 償還請求権のないノンリコース なので、売掛先が万が一倒産してもそのリスクを負わなくていい点も、安心して利用できる特徴の1つです。


「ベストファクター」
株式会社アレシア

POINT

  • 手数料:2%~20%
  • 買取金額:30万円~1億円(1億円以上も相談可能)
  • 入金スピード:最短即日~3営業日
  • 対応エリア:全国
  • ファクタリングの種類:2社間
  • 償還請求権:なし(ノンリコース)
  • 必要書類:4種類

1億円の資金調達もできる2社間ファクタリング専門のサービス。償還請求権もなく、多額の売掛金を現金化できる 点に大きな特徴があります。信用情報に傷をつけることなく多額の資金調達が可能です。

必要書類も比較的少ない ため、申し込みやすい点も特徴の1つ。30万円と少額での買取りもできるため、 幅広い規模の企業に向いているファクタリングサービスです。


「ファクタリング」
株式会社アクセルファクター

POINT

  • 手数料:100万円まで・10%~、101~500万円・5%~、501~1000万円・2%~、1001万円以上別途問い合わせ
  • 買取金額:最大1億円、下限額設定なし
  • 入金スピード:最短即日
  • 対応エリア:全国
  • ファクタリングの種類:2社間、3社間
  • 償還請求請求権:別途問い合わせ
  • 必要書類:6種類

買取金額の下限を設定していない ファクタリングサービス。最大1億円まで買取り可能なので、あらゆる規模の事業者が利用できます

数万円の買取金額で利用できるファクタリングサービスは貴重なので、請求書の金額が小さく 他のファクタリングサービスが利用しづらい個人事業主や中小企業にもおすすめです


「先払い」
yup株式会社

POINT

  • 手数料:10%+振込手数料250円
  • 買取金額:1万円~(新規登録者は最大10万円まで)
  • 入金スピード:最短60分
  • 対応エリア:全国
  • ファクタリングの種類:2社間
  • 償還権:なし(ノンリコース)
  • 必要書類:1種類

フリーランス向けに、買取金額を1万円からの少額に設定したファクタリングサービス。 必要書類は請求書だけ とすぐに対処できる手軽さと、請求書の画像を営業時間内にアップロードするだけで、審査・入金まで最短60分と非常に速い点が特徴です。

新規登録の場合買取金額は最大10万円となっている点には留意 しましょう。利用を続けていると買取金額の上限は上がっていきます。


「ファクタリング」
株式会社ワイズコーポレーション

POINT

  • 手数料:5~25%
  • 買取金額:50万~5,000万円
  • 入金スピード:最短即日
  • 対応エリア:全国
  • ファクタリングの種類:2社間、3社間
  • 償還請求権:なし(ノンリコース)
  • 必要書類:7種類

2社間および3社間に対応しているファクタリングサービス。2社間ファクタリングを選択して少額の買取金額で申し込めば、 最短即日の入金も可能 です。

店舗は池袋にありますが、ファクタリングの対応エリアは全国可能なので、電話やWebで申し込み・相談をしてみてください。

ファクタリングを選ぶポイント5点

ファクタリングを選ぶポイントは以下の5点です。手元にある請求書の金額、入金スピードなど重要視するポイントを確認して比較しましょう。

1 償還請求権の有無

償還請求権とは、売掛先の会社の倒産などが原因で売掛金の回収ができなくなったとき、売掛債権を販売した会社に損害の補償を求める権利のことです。

償還請求権のないファクタリングサービスは、売掛先の倒産リスクを背負わずに済む点がメリットです。一方、その分手数料は高めに設定され、売掛先の状態によっては手数料が思わぬ高額になる可能性もあります。

基本的に、ファクタリングサービスは償還請求権なしで提供されていますが、申込前には償還請求権がどうなっているかをしっかり確認しましょう。

2 手数料

2社間ファクタリングは10~20%、3社間ファクタリング2~9%で、買取金額が高額になるほど手数料率は低くなる傾向です。少しでも手数料の安いファクタリングサービスを選ぶには、買取金額を明確にして、2社間にするか3社間にするかを決める必要があります。

3 利用限度額

買取金額の下限・上限どちらも確認してください。事業規模によって、選択するべきファクタリングサービスは大きく異なります。個人事業主や中小企業で請求書の金額が少額の場合、ファクタリングサービスの選択肢は少なくなります。

また、高額の買取金額まで対応しているファクタリングサービスはその分必要書類が多くなるため、書類を準備する手間も計算に入れてサービスを選びましょう。

4 入金スピード

ファクタリングサービス利用の大きなメリットとして、入金スピードは重要視するべきポイントです。

2社間ファクタリングの場合、買取金額が多くなければ申込日に入金も可能です。3社間ファクタリングの場合は、売掛先との交渉が入るため、即日入金は難しくなります。買取金額が高額になる場合も、売掛先の与信審査に時間がかかります。

3社間は2社間に比べて手数料が安いため、2社間の入金スピードを取るか、3社間の入金スピードでも問題ないかを検討してください。

5 会社の信頼性

ファクタリングサービスを提供する会社は数多くありますが、残念ながら信頼性が高い会社ばかりではありません。公式サイトの会社概要の内容に代表者名もしっかりとかかれていること、資本金が少なすぎないこと、契約内容に不明瞭な点がないかどうかを確認しましょう。

ファクタリングを利用するメリット3つ

ファクタリングのメリットは、主に以下の3点です。

1 銀行融資よりも審査のハードルが低い

銀行融資は、融資した資金を回収しなければならないため、どうしても審査のハードルは高くなります。ファクタリングサービスの場合、売掛債権を「売却」するため、売掛債権を売却する会社の与信審査は不要です。

2 2社間なら入金スピードが速い

銀行融資に比べると入金スピードが速い点もファクタリングサービス利用のメリットです。特に2社間ファクタリングの場合、最短即日入金も可能なサービスが多く、至急資金繰りが苦しくなってもすぐに対応できます。

3 2社間なら信用低下のリスクを負わずに資金調達できる

売掛先に売掛債権を売却するという連絡があると売掛先からの信用が低下する危険性があります。3社間ファクタリングの場合、売掛先に連絡が入るため、信用低下のリスクをある程度見込まなくてはなりません。

2社間の場合、売掛先に対してファクタリングサービスを利用するという連絡が行かないため、売掛先との関係を維持したまま資金調達ができます。

ファクタリングを利用するデメリット2つ

メリットの多いファクタリングサービスですが、デメリットとしては以下の2点が挙げられます。

1 悪徳業者に当たる可能性がある

銀行融資なら悪徳業者に当たる可能性はほぼありませんが、ファクタリングサービスを謳う悪徳業者には注意しなくてはなりません。悪徳業者に当たる可能性があることを念頭に置き、手数料が相場を大きく外れている場合や、契約書を作らずに話を進めようとする会社は避けましょう。

2 手数料が高い

早期に資金調達できる分、手数料は高くなります。2社間で買取金額も少額の場合は、手数料率も高くなるため本来受け取れるはずだった収入が減少する点には要注意です。長期的なキャッシュフローを大きく崩さないよう、利用の仕方や現金化する割合などを慎重に県宇した上で利用しましょう。

まとめ

ファクタリングサービスは、資金繰りを改善するために役立つ金融サービスの1つです。借金を背負うことなく早期の資金調達が可能となるため、会社経営を安定的に保つための対策の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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