ロックバンド・サザンオールスターズの桑田佳祐が監督・音楽を担当した映画『稲村ジェーン』(90)をラジオドラマ化した『稲村ジェーン2021〜それぞれの夏〜』が、23日〜26日(23:50〜)の4日にわたりニッポン放送にて先行オンエア、 29日(13:00〜)にはTOKYO FM/JFN系列37局にて一挙放送される。

  • 林遣都、恒松祐里ら『稲村ジェーン2021〜それぞれの夏〜』出演キャスト =ニッポン放送提供

同作は、映画『稲村ジェーン』の主人公・ヒロシが2021年の夏を生きていたら……という設定で物語が展開していく。物語は、75歳の“おじいさんサーファー”となったヒロシが偶然、ある女の子に出会うのだが、その女の子は、ヒロシが幻想のような「暑かったけど、短かった夏」を共に過ごした1965年に出会った一人の女の子のことを思い起こさせる……というシーンからスタート。映画『稲村ジェーン』の主題歌である「真夏の果実」、挿入歌 「希望の轍」をはじめ、映画のサウンドトラックとして書き下ろされたサザンオールスターズの楽曲たちと共に、登場人物たちの“それぞれの夏”が描かれていく。

主人公・ヒロシ役を演じるのは、林遣都。もともと桑田のファンだったという林がオファーを受け即快諾し、出演が決定した。ぶっきらぼうで冷めた性格だが、どこか心優しい一面も持ち合わせる主人公・ヒロシを、重厚かつ色気のある声の演技で繊細に表現している。さらにヒロイン・波子役兼“とある女の子”役には、NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)、Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』など話題作への出演が続く、恒松祐里。全てを見透かすような大人びた発言をするヒロインを、かわいらしく、時にはミステリアスに、魅力たっぷりに演じた。

さらに主人公の親友・マサシ役に、映画『ミッドナイトスワン』やテレビ朝日系ドラマ『IP~サイバー捜査班』(毎週木曜20:00~)に出演中の吉村界人、ヤクザのカッチャン役に浅香航大、そして4人が集まるバーのマスター役に勝村政信と、『稲村ジェーン』の世界に花を添える豪華キャスト陣が勢ぞろい。また、サザンオールスターズのパーカッショニスト・野沢秀行の特別出演も決定。実は野沢は、映画『稲村ジェーン』 にも、桑田のオファーを受けて海浜組合員役で出演し、実際に撮影まで全て終えていたのだが、最終の編集段階で大幅に全体尺を縮めざるを得なかったことで、出演シーンが泣く泣くカット。桑田が平謝りしたという逸話があったのだが(幻の出演シーンは本編エンドロールに一部収められている)、この度映画の公開から30年以上の時を経て、改めて今回のラジオドラマに出演することとなった。