卒業&芸能界引退・STU48薮下楓が語るこれから「やりたいことだけをやりたい(笑)」

STU48の1期生としてグループを牽引してきた薮下楓が、8月8日をもって卒業し芸能界を引退する。最初で最後の写真集『STU48薮下楓写真集 さよならの余韻』(玄光社)も発売され大きな話題となっている今、卒業間近の気持ち、そして4年半の思い出を語ってもらった。(前後編の後編)

【写真】STU48を卒業し、新しい一歩を踏み出す薮下楓

【前編はこちら】卒業&引退・STU48薮下楓が4年半の活動で掴んだ答え「アイドルとは明日への活力」

――今月8日には卒業コンサート『STU48 薮下 楓卒業コンサート ~楓がいたこと~』が開催されます。セットリストは自分で考えたんですか?

薮下 はい! かなり詰め込みました。ダンスの先生には、「体力が持つかどうか、心配でしかたない」って言われてて。昼の部と夜の部があって、両方出るんですけど、そこは頑張って乗り切ります。しかも、通常の48グループさんだったら、卒コンの後に劇場で卒業公演があるじゃないですか。でも、STU48には今、劇場がないので。私は卒コンがラストの舞台になるんです。そこは異例なのかもしれません。

――4年半の活動で、思い出を挙げるとすると?

薮下 やっぱり「レコード大賞」(2018年)ですね! 新人賞をいただいて、12月30日に新国立劇場のステージに立つことができました。あの日のことは今でも思い出しますし、一生覚えていると思います。生放送で失敗できない緊張感は、何度か出させていただいていた歌番組とも違いました。会場の空気にも慣れなくて。とにかく最初から最後まで緊張しっぱなしでした。あの一日を経験して、強くなれました。

――他には?

薮下 『風を待つ』のMV撮影です。STU48のシングルは外で撮影することが多くて、だいたいいつも過酷なんですが、あの日は異次元に過酷でした(笑)。

――尾道市内の千光寺までの階段ですよね。後日、機会があって上ってみましたけど、プロ野球のキャンプかっていうくらいしんどかったですよ!

薮下 私たちは走りながら10テイクしましたから。リハーサルを含めるともっとです! さらに、雨も降っていて、みんなでコケながら(笑)。でも、それもまた青春だったなって思います。その後も急な階段を見るたびにあの日の光景が蘇ってきます。

――もうひとつ挙げるなら?

薮下 専用の船ですね。2年前、STU48号での船上劇場公演がスタートしました。待望の完成だったんですけど、約2年で幕を下ろすことになりました。コロナウイルスの影響もあって、公演ができない期間がもどかしかったです。今でも、船で公演をやっていたなんて、あれは夢か幻だったのかなって思います。

――さて、卒業後はどうするんですか?

薮下 これからのことは公表しないつもりです。SNSもやりません。

――そうですか……。瀬戸内の風になるんですね。

薮下 私は穏やかなさざ波しか起こさない風でしたけど(笑)。自分の中では、これになるということは決まっています。ファンの方からは、「ゲームばっかりしてちゃダメだよ!」って心配されるんですけど(笑)。

――アイドル人生を採点するなら?

薮下 うーん、98点で! あれ、高いですか? マイナスポイントは、ファンの方の期待に応えられなかったことです。私はセンターになりたいというタイプではなくて、支えようと思っていたんですけど、それでもファンの方は私がセンターに立つ姿を見たかったみたいで。その期待に応えられなかったことに対しては、「ごめんね」って言いたいです。

――今後、どうなったら幸せですか?

薮下 「やりたいことだけをやれる人なんて少ないよ」ってよく言われるんですけど、私はやりたいことだけやりたいんです(笑)。ずっと笑っていられたら幸せだなって思います。あと、家族の時間を過ごしたいです。お姉ちゃんが中1でアイドルになってから、家族4人で過ごす時間がなくなってしまって。私が卒業したら、8年ぶりくらいに一家4人で食卓を囲めそうです。ずっと心配をかけてきたから、親孝行したいですね。