伏見から激励されるオリックスのドラ1・山下[写真=北野正樹]

◆ ほろ苦デビュー「向かっていけたこと“だけ”良かった」

 オリックスが巨人をホームに迎えたエキシビションマッチで2連勝。4回に紅林弘太郎が3ランを放つなど一挙10得点のビッグイニングで、巨人投手陣を打ち砕いた。

 先発の山﨑颯一郎は2回に先制を許したものの、最速154キロのストレートを軸にテンポいいピッチングで4回2/3を3安打1失点。「回を重ねるごとにだんだんと自分のペースで投げられるようになりました」と手応えを口にしつつ、山下航汰に適時打を打たれた4回に関しては「打たれたボールは全て初球だったので、バッターへの入りをもっとしっかりしなければいけないと思いましたし、細かい部分がまだまだなので、これからまた練習で埋めていけるようにがんばります」と引き締めた。

 中嶋聡監督は、先発の山﨑颯について「ファームで熱中症になって、それから調整が難しかったんだけど、球数を抑えて…。そっちの方が心配だったので、大丈夫そうで良かったです」とコメント。先発ローテーション入りが期待される右腕の回復ぶりに安堵の言葉を続けた。

 6回にはドラフト1位の高卒ルーキー・山下舜平大が3番手として登板。「マウンドに上がった瞬間、人がたくさん見えたので緊張しました」という“一軍デビュー戦”は、イニング先頭の松原聖弥を左邪飛に退けたが、ウィーラー、丸佳浩、岡本和真の上位打線に3連打を浴び2失点。6番・北村拓己にも中安打で繋がれ、重盗で3点目を失った。

 「凄いバッターの人たちと対戦できたんですけど、良い点で言うとゾーンで勝負ができた。逃げずに向かっていけたことだけ良かったと思います。その中でいろいろと反省点があって、やっぱり真っ直ぐを続けると一軍では簡単に打たれたので、数少ない変化球を組み合わせていくというのがこれからの課題。ファームに戻ってこの課題をクリアしたい」と、登板から得た収穫と課題を口にした。

 期待の大型新人・山下のデビュー登板について、中嶋監督は「初めてなんで、だいぶ緊張してたし、いつもの行動と違う何かソワソワソワソワしてたけど、しょうがないですよね。それはそれでいい経験だと思います。いいボール放ってましたし、あとはカーブが入らなかったんでね。それぐらいかな。やっぱりいつもと違うんだろうなと思って見てましたけど」と、今は「段階の途中」として、これからの飛躍に期待を込めていた。

取材・文=どら増田