「国際大会で金メダルを獲る!」ボクシング日本代表・岡澤セオンが“優勝宣言”をした深意とは?
荒川静香と高橋尚子がパーソナリティを務め、東京海上日動がお送りするTOKYO FMの番組「MY OLYMPIC」。かつての名選手から将来有望なオリンピック代表選手のタマゴまで、さまざまなアスリートの輝きをお届けしています。7月1日(木)、2日(金)、5日(月)~9日(金)、12日(月)~16日(金)、19日(月)~23日(金・祝)の放送では、ボクシング男子日本代表の岡澤セオン選手が登場。本記事では、7月8日(木)、12日(月)、13日(火)、16日(金)、19日(月)、22日(木・祝)でのトーク内容を紹介します。

※写真はイメージです

現在25歳の岡澤選手がボクシングを始めたのは、高校生のとき。2012年ロンドンオリンピックで清水聡選手、村田諒太選手がともにメダルを獲得し、ボクシングが注目を浴びたときでした。

ちょうどボクシングを始めたばかりに観た彼らの活躍ぶりに、岡澤選手は「“こんなすごい選手がアマチュアにもいるんだ”と勇気をもらいましたし、“自分がいるレールの先にはオリンピックがあるんだ”と、より具体的に考えることができた」と当時を振り返ります。

しかし、ボクシングを始めようとしたときは親から大反対を受けたという岡澤選手。それでも諦めず説得をした結果、「“高校の3年間でボクシングをやめること。それでしっかりと勉強して大学に進学する”という約束をしたんですけど、高校最後の大会で負けた途端に“大学でもボクシングを続けたい”と思って、親に頭をさげて(ボクシングをやるために)進学させてもらった」と話します。

大学に進学し、ボクシング日本一を目指して挑戦を続けたものの、最後の大会でもその目標には届かなかった岡澤選手。「親と“大学でボクシングを必ずやめる”と約束していたので、(最後の大会が終わったあと)就職活動をして内定もいただいていました。ただ、最後の負けが悔しくて“ボクシングをやり切れていない”という思いがずっと残っていた」と胸中を吐露します。

そんなとき、大学の後輩から「鹿児島で開催される国体で強化選手を探しているので、ぜひ先輩に来てもらいたい」と熱心に誘われたそう。「ここまでやってきた好きなボクシングで、“誰かに必要とされることは、おそらくこの先ないだろう”と思って、その場で鹿児島に行くことを決意した」と競技生活を続ける道を決意します。

しかし、両親には大学でやめることを約束していたため、その(鹿児島に行く)ことを伝えることができず、伝える決心を固めたのは卒業を間近に控えた2月のことでした。突然の事後報告に、両親からは怒られたそうですが、岡澤選手の熱意に「あなたがやりたいのなら、しょうがない」と次第に折れるようになり、以降は応援やサポートをしてくれるように。

その後、鹿児島でボクシングと向き合った結果、2018年の全日本選手権で初優勝を果たし、長年目標としてきた日本一の座に輝きました。岡澤選手は、「鹿児島に行ってから、周りの人も自分自身もビックリするぐらい強くなれた。いつの間にか体もボクシングの感覚も変わっていて、全日本選手権の日は、“(1位を)獲らなければならない”という感じではなく“100%獲れる!”という状態まで仕上がっていた」と当時を回顧します。

全日本選手権で初優勝を果たしたことで、「自分が日本一なので“このままオリンピックに出たい”という思いが強くなった」と言います。夢のオリンピックの舞台を目指し、初めて臨んだ国際大会で「日本一で満足していてはダメだ。もっと先を……と思うようになった」と意識の変化も。

そこから練習を重ね、2019年のアジア選手権で銀メダルを獲得。そして、昨年3月の東京オリンピック出場権を賭けたアジア・オセアニア予選で、敗者復活から見事勝ち抜き、オリンピック出場権を手にしました。そのことにホッと胸をなでおろしたものの、「こんなんじゃ“オリンピックでメダルを獲る”なんて言っていられない。もっと気を引き締めないと……」と、当時の心境を明かします。

1度の敗戦から気を引き締め直した岡澤選手は、今年5月にロシアで開催された「コンスタンチン・コロトコフ記念国際トーナメント」に挑んだ際、「金メダルを獲る」と宣言。見事、有言実行で優勝しました。

なぜ優勝宣言をしたのかというと、自らにプレッシャーをかけるのと同時に「できないことは言いたくないし、言ったことはやり遂げたい」という思いから。「できもしないのに“オリンピックで金メダル”なんて、心のなかでは常に思っていても、公の場ではそう簡単に言いたくはない。あのとき『国際大会で金メダルを獲ってきます!』と言えたのは、この1年間、必ず優勝できるような準備をしてきた自信があったので、あの言葉を口に出せたと思っている」とその深意を明かしてくれました。

そんな絶好の状態に仕上げて東京オリンピックに臨んだ岡澤選手でしたが、7月27日(火)に惜しくも2回戦敗退(ウエルター級)となってしまいました。しかし、自身のSNSでは、2024年パリ大会に向けた力強いコメントを発信しました。この悔しさをバネに、岡澤選手の今後のさらなる活躍に期待しましょう。

次回8月2日(月)の放送をradikoタイムフリーでチェック!

<番組概要>

番組名:MY OLYMPIC

放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット

放送日時:TOKYO FMは毎週月~金曜6:55~7:00(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)

パーソナリティ:荒川静香、高橋尚子

番組Webサイト:https://www.jfn.co.jp/myolympic/