ポルシェの電気自動車(EV)「タイカン」に新たなボディタイプが登場した。ワゴンのようにルーフが車体後方まで水平に伸びるシューティングブレーク的な1台「タイカン クロスツーリスモ」だ。たくさんの荷物が積めて車高が高く、オフロードもこなせるポルシェのEVとは、かなり欲張りなクルマだ。

  • ポルシェ「タイカン クロスツーリスモ」

    ポルシェ「タイカン クロスツーリスモ」の日本仕様。今回が国内初披露だ

オフロードをいとわないポルシェのEV

タイカン クロスツーリスモはスポーツセダンのタイカンに比べると最低地上高が20mm高い。オプションの「オフロードパッケージ」を装着するとさらに10mm高くなり、前後バンパーの角とシルエンドに専用のフラップが付く。つまり、タイカンよりも悪路走破性に優れているのだ。4WDでアダプティブエアサスペンションを装備していて、砂利道や泥などでゆるんだ道に適したドライビングモード「グラベルモード」が標準で使えるようになっているところを見ても、タイカン クロスツーリスモがオフロード走行をいとわないクルマであることは明らかだ。

  • ポルシェ「タイカン クロスツーリスモ」

    こういうスタイルのポルシェといえば「パナメーラ スポーツツーリスモ」というクルマがあるが、「タイカン クロスツーリスモ」はよりスポーティーな印象だ

  • ポルシェ「タイカン クロスツーリスモ」

    ボディサイズは全長4,975mm、全幅1,970mm、全高1,410mm、ホイールベース2,904mm。セダンの「タイカン」に比べると全ての数値が増えている

  • ポルシェ「タイカン クロスツーリスモ」

    展示車は「オフロードパッケージ」を装着。バンパーの角には専用のカバーが付いているので、こすったりしても(落ち込むかもしれないが)大丈夫そうだ

リアの荷室容量は446L。シートを折りたためば1,212Lまでの拡張が可能だ。フロントには84Lの荷室を用意。オプションでポルシェ専用開発のルーフボックスを装着することもできる。セダンのタイカンも荷物が積めるクルマだったが、クロスツーリスモならなおのことだ。

  • ポルシェ「タイカン クロスツーリスモ」

    「1,200Lを超える積載量により、真のオールラウンダーになった」とポルシェ

  • ポルシェ「タイカン クロスツーリスモ」

    ボンネットの下にもトランクが積めるくらいのスペース(容量84L)がある

グレードは価格の安い順に「タイカン 4 クロスツーリスモ」(最高出力380PS、最大トルク476Nm、WLTPの1充電航続距離389km~456km)、「タイカン 4S クロスツーリスモ」(490PS、571Nm、388km~452km)、「タイカンターボ クロスツーリスモ」(625PS、850Nm、395km~452km)の3種類。価格は1,309万円、1,502万円、2,024万円だ。

  • ポルシェ「タイカン クロスツーリスモ」
  • ポルシェ「タイカン クロスツーリスモ」
  • ポルシェ「タイカン クロスツーリスモ」
  • 展示車は「タイカン 4 クロスツーリスモ」