「若者の音楽を背伸びして聴くのは大変…」いしわたり淳治、新ユニットTHE BLACKBANDのコンセプトは?
お笑いコンビ・麒麟の川島明がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」。「あなたの心を、ここではないどこかへ」をテーマに、ゲストの「ココロが動く(=エウレカ)思い入れのある場所」へと案内していきます。7月24日(土)放送のお客様は、作詞家・音楽プロデューサーのいしわたり淳治さん。今回の放送では、作詞のプロデュース業や、野村陽一郎さん、中村泰輔さんと2021年に結成した音楽ユニットTHE BLACKBANDについて語ってくれました。


いしわたり淳治さん



1997年にロックバンド・SUPERCARでデビュー後、数々の人気曲を世に送り出します。2005年のバンド解散後は、作詞家としてSuperfly「愛をこめて花束を」をはじめ、SMAP、関ジャニ∞など多数のアーティスト楽曲の作詞を手掛けました。音楽プロデューサーとしては、チャットモンチー、9mm Parabellum Bulletなどを担当。2021年からはTHE BLACKBANDという名でバンド活動を再開させました。

そんないしわたりさんは音楽活動のみならず、朝日新聞デジタルマガジン「&M」で「いしわたり淳治のWORD HUNT」を執筆。2020年12月にはコラムをまとめた書籍「言葉にできない想いは本当にあるのか」(筑摩書房)を発売しました。


TOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」。「あなたの心を、ここではないどこかへ」7月24日(土)放送ゲスト:いしわたり淳治さん



◆自身の仕事のイメージは“歌詞のお医者さん”…!?

川島:いしわたりさんは、作詞と音楽のプロデュース業をされています。プロデュース業というのは人によって違うと思うのですが、どういったことをされているのですか?

いしわたり:みんながイメージしている音楽プロデューサーは、楽曲を扱ってアレンジをして、歌まで録り、最終形まで整える人だと思います。その点、僕は歌詞に重点を置いているのかなと思います。全体的に曲をアレンジしたりもしますし、歌も録りますが、音よりは歌詞寄りで音楽全体を見ている感じです。

川島:作詞のプロデュース業もされているそうですね。

いしわたり:はい。イメージは“歌詞のお医者さん”です。歌詞で悩んでうまくいかないアーティストさんがいたら、その人に技術面だけをアドバイスできればいいなと思っていて。お医者さんの場合、調子が悪い人が来たときに、「生活習慣をこんなふうに変えてみたら?」と助言するだけで治るほうが一番いいじゃないですか。

川島:そうですね。薬に頼らなくてもね。

いしわたり:それでも治らないときは薬を飲んで、それでもだめなら手術をしますよね。(作詞プロデュースにも)その3段階があるなと考えていて。

川島:へええ!

いしわたり:作詞で悩んでいる人に「あの人の、あの曲をこういう視点で聴いたら参考になるかもよ」というところから始まって、具体的に「こういう書き方をしてみたら?」と助言するのが“お薬”。さらに“手術”が必要ならば、共作で歌詞を作っていきます。

川島:自分も現場に立って、歌詞を生み出していくと。

いしわたり:はい。そういうイメージです。

川島:基本的には、アーティストの心から出る声を一番大事にするということですね。

いしわたり:そうですね。

◆新バンド名の由来は「黒子」×「黒帯」…!?

THE BLACKBAND(左から野村陽一郎さん、いしわたり淳治さん、中村泰輔さん)



川島:最近バンドをはじめられたそうですね。

いしわたり:THE BLACKBANDというバンドをはじめました。近所に仲のいい音楽プロデューサーの野村陽一郎が住んでいて、昔からよく遊んでいるので一緒にバンドをやってみようかなと。彼は日向坂46の曲を書いています。あとは作曲家の中村泰輔という青年がいるのですが、かなりいい声だと思っていて。

川島:聴かせていただきました。綺麗な声ですよね。

いしわたり:作曲をしているだけではもったいなと思ったので、歌手としてスカウトしました。今は3人で曲を作っているのですが、基本的には先に歌詞を書いて、あとでメロディを付ける形を取っています。

川島:ほう! 言葉を大事にしているということですね。

いしわたり:そうですね。普段は作曲・編曲・プロデュースなどをしているメンバーとバンドを組みました。普段は“黒子”として活動していますが、全員にキャリアがあって、(野村陽一郎は、2019年に日向坂46「ドレミソラシド」で)「日本レコード大賞」(の優秀作品賞)も受賞していますから(笑)。

川島:実績もちゃんとある。

いしわたり:なので“黒帯”という意味も込めてTHE BLACKBANDがいいなと思いました。

川島:そういう意味があるんですか!?

いしわたり:“黒子”と“黒帯”のダブルミーニングです。

川島:バンド活動としてはSUPERCAR以来ということですが、同年代の方のなかには、ここからソロ活動やプロデュース業に移られる人が多いじゃないですか。3人で活動するにあたって何かコンセプトがあるのでしょうか?

いしわたり:音楽って、若者に向けて作られるものがすごく多いなと僕は思っていて。でも、今の日本の平均年齢って48歳以上なんですよ。だから、その世代が聴ける“新人”がいてもいいのかなと思ったんです。「ちょっと大人向けに音楽を作ろう」という意識はあります。

川島:僕は42歳なので同じ世代に入ると思うのですが、学生時代に懐かしがっていた曲を聴くのではなく、同世代の人が生み出す曲を新鮮な気持ちで聴くと。

いしわたり:そうですね。若者の音楽を背伸びして聴くのって、どんどん大変になってきませんか?

川島:正直、しんどいっす(笑)。今の音楽についていけないと、アップデートしていない気がして……。でも結局、懐メロに戻ってしまうところはあります。

いしわたり:(笑)。なので、懐メロの要素も十分入れながら、最新の音で曲を作っていくことを考えています。

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次回7月31日(土)のお客様は、野性爆弾・くっきー!さんです。お楽しみに!

<番組概要>
番組名:SUBARU Wonderful Journey ~土曜日のエウレカ~
放送日時:毎週土曜 17:00~17:55放送
出演者:川島明(麒麟)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/wonderfuljourney/