映画『ジャングル・クルーズ』で、日本版声優を担当した女優の木村佳乃。クルーズ船に乗り込んで大冒険に挑むヒロインのリリー役として、溌剌とした演技を披露している。女優として数々の映画、ドラマで唯一無二の存在感を発揮しつつ、バラエティ番組で見せる朗らかな素顔も話題を呼んでいる彼女。いつも新たな扉を開くのは「好奇心」だという木村が、本作の魅力や自身の原動力を明かした。

  • 木村佳乃

本作は、ジャングルをボートで探検するディズニーランドの人気アトラクションから誕生したスペクタクル・アドベンチャー。観光客相手のクルーズ船の船長フランク(ドウェイン・ジョンソン)と、ワケありの女性博士リリー(エミリー・ブラント)は、アマゾンに眠る伝説“不老不死の花”を求めてジャングル深くへ。そこで秘宝を狙う追跡者と争奪戦を繰り広げ、衝撃の事実を知る。

もともと「家族でディズニーランドに行くと、必ず『ジャングルクルーズ』のアトラクションに乗っています。娘たちも大好きなんですよ」とアトラクションのファンだったという木村は、「あの大好きなアトラクションから映画が誕生するのか! と驚きました」と大興奮。「個人的にも、どのような映画になっているのかとても楽しみでした」と瞳を輝かせる。

演じたリリーは、ジャングルのすべてを知り尽くした船長のフランクと、超慎重派の弟・マクレガー(ジャック・ホワイトホール)と共にクルーズ船に乗り込み、スリル満点の冒険へと繰り出す女性だ。リリーとして本作の世界に飛び込んだ感想は?

木村は「クルーズ船が滝の裏を通るシーンもあって。楽しかったですね」とアトラクションとのリンク度にもワクワクしたそうで、「ドキドキハラハラとする冒険物語でありながら、リリーとマクレガーとの姉弟愛があったり、リリーとフランクが少しずつ距離を縮めていく姿など、人間関係もとても深く描かれています。映像技術もすごいので、釘付けになって観ました」と本作の魅力に惚れ込んだという。

これまでにも日本版声優を経験したことがある木村だが、今回は「セリフ量が膨大でした! リリーは早口でたくさん話をするので、今までやらせていただいた吹き替えの中でも、収録に一番時間がかかったと思います」とセリフ量とも格闘。「エミリー・ブラントさん演じるリリーのお芝居を何度も見て、日本語で忠実にそのニュアンスが出るように心がけました。苦労した点もありますが、雄叫びのシーンは、エミリーさんそっくりにできたんじゃないかな」と楽しそうに自信をのぞかせる。