テルモは7月27日、2018年に交わした米Dexcom(デクスコム)との提携に基づき、デスクコムが開発・製造している持続血糖測定器(CGM)「Dexcom G6 CGMシステム」を、日本国内の医療機関向けに販売を開始したことを発表した。

CGMは、センサを腹部などに貼り付け、皮下の間質液中のグルコース濃度を連続的に測定することで、糖尿病患者の血糖管理をサポートする医療機器。同システムで測定された値は、5分おきに自動的にモニターまたは専用アプリをインストールしたスマートフォン(スマホ)などの汎用スマートデバイスに送信され、リアルタイムでグルコース濃度の変動を確認することを可能としている。

  • CGM

    左からセンサ(装着するためのアプリケーターを含む)、トランスミッター、モニター(スマホまたは専用端末)

また、アプリを介することで、測定値を5人まで共有することができるため、医療機関との連携による遠隔診療などにも活用が可能だという。

  • CGM

    センサおよびトランスミッターの装着イメージ

さらに、グルコース濃度が設定した目標範囲外となった場合にアラートを出す安全機構に加え、独自のアルゴリズムを用いて20分以内に低血糖になる可能性を予測し、「緊急低値リスクアラート」として患者に知らせる機能も搭載しているという。

なお、テルモでは、同システムに加え、血糖自己測定器やインスリンポンプなど、さまざまな糖尿病関連の製品群を通して、糖尿病患者の支援を行っていくとしている。