ニューノーマルな時代の「転職」…どうする? アナウンサーから弁護士へ転身した菊間千乃が語る「転職を決めるタイミング」とは?
これまでの働き方に大きな転換期が訪れている現在。ニューノーマルな時代に、私たちはどう働き、どのようにキャリアを積めばよいのでしょうか?

7月22日(木)に放送されたTOKYO FMの番組「Transform for The Next~プロフェッショナルのあなたに~ supported by ビズリーチ」では、各界を代表する日本のトップランナーがゲストに登場。独自のキャリアを築き上げてきた目線でこれからのビジネス、働き方を語りました。
ここでは実際に転職を経験し、新たなフィールドでチャレンジをしているゲスト、弁護士・菊間千乃さん、株式会社Showcase Gig・人事マネージャー・安東暁史さんに、パーソナリティの吉田明世がインタビューおこなったパートをご紹介します。


(左から)菊間千乃さん、吉田明世


インタビュー:菊間千乃さん(弁護士)

菊間千乃さん


◆新卒入社時から見据えていた未来

フジテレビアナウンサーから弁護士へと華麗な転身を遂げた、菊間千乃さん。アナウンサーの仕事をこなしつつ、夜間のロースクールに通う生活を3年間続けた後に退職。その後、司法試験に合格し、弁護士としてのキャリアをスタートさせました。菊間さんは入社当初から弁護士になることを想定して働いていたそうです。

菊間:私が入社した95年には、30代で活躍している女性アナウンサーは、ほとんどいませんでした。フジテレビは20代で結婚退職されたり、そのまま辞められたり、フリーになったり、タレントさんになったり……というアナウンサーが多かったんです。小学校の卒業文集に「フジテレビのアナウンサーになりたい」と書くくらいの夢だったのに、10年くらいで終わってしまうというのが嫌でした。

アナウンサーとしてのキャリアを継続させるために、入社時から「20代後半で結婚して、産休・育休中に司法試験に合格し、35歳で法律の知識を身につけて復帰する」という青写真を描いていたそう。当時の「女性アナウンサー」という働き方が、早めに今後のキャリアを考えて動き出すきっかけになったと話しました。

吉田:働きながら、学びの場に通っていた日々を振り返ってみてどうですか?

菊間:大変でしたよ(笑)。7時前に会社に行ってお昼過ぎまで働いて、夕方からロースクールに通って23時くらいまで勉強して、その後に局に戻って翌日の仕事の打ち合わせ。自宅に帰ると、深夜1時なんです。そこから授業の予習や復習をすると、ベッドで寝る時間が3時間くらいしかない。車で移動していたので、局やロースクールの駐車場で仮眠を取っていたりと、本当にひどかったね(笑)。30代前半だったから、駆け抜けられたのかなと思いますね。

また、「いつでも何かを始めるのに遅いということはないし、前のキャリアが使えないのかと思いきや『こんなにいろいろ使えるんだ』と思う」と話した菊間さん。転職をすることでキャリアが掛け合わさって、「1+1が2じゃなく、ものすごい倍数になって広がっていくというのは、新しい仕事についてからすごく感じます」ともコメント。

菊間さんは転職をしようか悩んでいる人に向けて、「現状に悩みがあるということ。悩んでいることは素晴らしいことなので、なるべく長く、きっちり悩んだほうがいい」とも話しました。

菊間:悩んでいる時期は、根を張る時期。「まだこの会社でやれることがあるのでは?」「転職することで、こういう可能性があるんじゃないか」などいろいろ考えると思うんですが、根を張ると芽が出たときに一直線に伸びていくんです。衝動的に「こんな職場は嫌だ」「あんな人と一緒に仕事したくない」と辞めてしまうと、根が張っていない状態なので、芽が出ても風が吹いたら倒れてしまうんです。悩む時間を大切にしてほしい。

自身が転職を決意したときは、「転職をするならまさに今」というタイミングを感じたと話す菊間さん。「今すぐに動こうとしなくても、いろいろな情報を集めたり、悩んだりしていること自体が素晴らしいと思います」と、転職希望者に向けてエールを送りました。

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インタビュー:安東暁史さん(株式会社Showcase Gig・人事マネージャー)

安東暁史さん


◆「キャリアは地続き」

2人目に登場したのは、株式会社Showcase Gigの人事マネージャー・安東暁史(さとし)さん。新卒でワークスアプリケーションズに入社しITコンサルタントとして活躍した後、入社4年目で人事に抜擢され、新卒採用担当に携わります。一度ベンチャー企業に転職した後に、ワークスアプリケーションズへ再入社。2021年現在は、飲食店などで使えるモバイルオーダーサービスを提供する株式会社Showcase Gigで人事マネージャーを務めています。

そんな安東さんは、一度目の転職をどのようにとらえているのでしょうか?

吉田:転職をしてみて、いかがでしたか?

安東:面白かったですね。人事とかコンサルタントではすることができない経験をたくさん積めたので、それはすごくよかったです。

吉田:前の会社とは仕事内容が全然違ったそうですね。そこへの不安や「キャリアを活かせるのだろうか」という思いはありましたか?

安東:転職をしたのは28歳だったのですが、「20代は挑戦だ!」と思っていましたので、あまりそうした不安はありませんでした。

自分自身が35歳になった未来を想像したときに、もう一度、古巣であるワークスアプリケーションズに戻り、“鍛えなおしたい”という思いで再入社を決意したと話す安東さん。人事経験を深めていくなかで、「この会社でやりたいことはやりつくした」と思えるタイミングがあり、そこから新たなステップを踏み出したくなったと語ります。

「プロフェッショナルはどうキャリアに向き合うか」と質問すると、「キャリアというのは地続きだと思うんです」と答える安東さん。

安東:何も考えずに受験勉強をしていても、希望の大学の合格点にいつたどり着けるかわからないように、仕事のキャリアにおいても「40歳になったときにこうなっていたい」や、ライフワークバランス、年収など、ある程度未来の目標を持っておくことによって「どういうスキルアップをしなければならないか」「どんな経験をしなければならないか」が見えてきて、今何をすべきなのかがわかります。

転職を考えているリスナーに向けて、安東さんは「なるべく拒絶せずに、いろいろな話を聞いてほしい」とアドバイスを送ります。

安東:ただ、隣の芝生は青く見えるので、冷静な判断は必要です。一歩踏み出すのか出さないのか、勇気を出したほうがメリットがあるなら踏み出すべきだと思います。選んだ道を正解にするのは自分自身ですので、そこは自分の責任ですね。

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番組では他にも、多田洋祐氏(株式会社ビズリーチ代表取締役社長)が見据えるコロナ禍の転職市場解説や、「GROOVE X」の林要CEOと「WHILL」杉江理CEOの対談が放送されました。インタビューの全容は音声配信サービス「AuDee(オーディー)」で配信中。ぜひチェックしてください!


<番組概要>
番組名:Transform for The Next~プロフェッショナルのあなたに~ supported by ビズリーチ
放送日時:2021年7月22日(木・祝)15:00~16:47
パーソナリティ:吉田明世
ゲスト:多田洋祐(株式会社ビズリーチ 代表取締役社長)、林要(「GROOVE X・CEO代表取締役)、杉江理(WHILL株式会社 最高経営責任者)、菊間千乃(弁護士)、安東暁史(株式会社Showcase Gig 人事マネジャー)
番組サイト:https://www.tfm.co.jp/transform/