ご相談者は、パートで働く50歳の主婦の方。貯蓄を住宅ローンの繰上返済に充てて完済したいが、コロナ禍の減収、今後の教育費を考えると不安とのこと。そもそも支出も多すぎではないかと考えているそう。

◆コロナ禍で減収、教育費も考えると繰上返済をすべきか迷っています

貯蓄を住宅ローンの繰上返済に充てて完済したいが、コロナ禍の減収、今後の教育費を考えると不安とのこと。そもそも支出も多過ぎではないかと考えている。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

◇相談者

夫(会社員/50歳)、長男(16歳)、長女(10歳)

(1)毎月6万円超の赤字なので、ローンを全額繰上返済して赤字を解消したいが、教育費がかさんでくるこれからの時期に、全額返済して手元資金を減らすのはどうなのでしょうか? また、コロナにより夫のボーナスが5分の1減り、次のボーナスもどうなるか分からないため、700万円ものお金を支出するのはどうなのか教えていただきたいです。

ミカンさんの家計収支データは図表のとおりです。

(1)ボーナスの支給額と使いみち

[妻]

アドバイス1:条件付きで繰上返済による完済は可能

◆アドバイス1:条件付きで繰上返済による完済は可能

また、長女の方が私立高校の可能性もあるとのことですから、その場合の教育資金として300万円を計上し、今後にかかる教育費を計1300万円とします。

ただし、この数字は、今後の貯蓄による上積み分は考慮していません。逆に言えば、家計赤字が続けば、この残高そのものがもっと減ってしまうことも考えられます。

◆アドバイス2:予算制にして半ば強引に管理していく

例えば「月7万円」あるいは「週1万5000円」と決めて、その範囲でやりくりする。それだけで、月2万円以上節約できます。水道光熱費の予算設定は難しいですが、雑費などもできるはず。そのことで、ときに我慢も必要となりますが、創意工夫で乗り切ってください。

(2)のご質問の回答にもなると思いますが、払済保険によって今まで支払った保険料分の保障は残りますし、現預金もあります。教育費は十分確保できているので、現状を考えれば、あえて死亡保障を確保するより、現金を増やすことを優先すべきでしょう。

どうしても不安なら、医療保険を解約して共済で医療保障と死亡保障を確保してもいいでしょう。保険料はほぼ変わらないはずです。

◆アドバイス3:妻の収入アップは有効な老後対策

それだけで、計算上、ご主人が定年までに1000万円の貯蓄が上乗せできます。これに教育資金等を差し引いた現預金の900万円を加算すると1900万円。これが老後資金となりますが、実際にはボーナスが元の支給額に戻ることも考えられますし、退職金制度もあれば、さらに老後資金は増えます。

◆相談者「ミカン」さんから寄せられた感想

先生からの改善策を実践して、家族の将来のため、この不安定な時代を乗り切っていくため、頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

取材・文:清水京武

文=あるじゃん 編集部