マウスコンピューターはKCJ GROUPが運営するキッザニアに「パソコン工場」を出展することになった。正式オープンを記念した出展イベントが開催されたので、当日の模様をお伝えしよう。

子どもの職業・社会体験施設にパソコン組み立て工場が仲間入り!

キッザニアはKCJ GROUPが運営する子ども向け職業体験施設で、東京の「キッザニア東京」と兵庫の「キッザニア甲子園」がある。マウスコンピューターが出展する「パソコン工場」パビリオンはキッザニア甲子園に出展され、オープンは7月20日からとなる。初日となるこの日は出展を祝うセレモニーや、報道向けの説明会などが実施され、多くの報道陣でにぎわった。

  • キッザニア甲子園のマウスコンピューター「パソコン工場」を見てきた

まず、壇上に現れたのはマウスコンピューター 代表取締役社長の小松永門氏。同氏は自社について説明した後、「自社工場で『夏休み親子パソコン教室』を開催し、実際にパソコンを組み立てる工程を楽しんでもらっていました。自分の手でものをつくる楽しさを感じいただいたと考えていますが、その中でこのイベントをもっと手軽に楽しみたいというリクエストを頂いていました。ご縁があってキッザニアにお邪魔したときに、まさにこれだと思いましたね」と出展の経緯を語った。

  • 子ども向けパソコン教室についてはかつてよりニーズがあり、念願がかなったと小松社長

続いて登壇したKCJ GROUP 代表取締役社長 圓谷道成氏は、自身もパソコンに凝っていた時期があったことやパソコンブランドとしてのマウスコンピューターを知っていたことを話し、「子どもたちが社会に出たときにはパソコンを使って仕事をしなければなりません。子どものうちからパソコンがカスタマイズできることや、作り方を知ることはものづくりという観点だけでなく、将来のためにもなると考えています」とパソコン工場パビリオンへの期待を語った。

  • 自身でMS-DOSでプログラムを書いていた時期もあったという圓谷社長

その後、パソコン工場パビリオンを楽しむ子どもたちが着るユニフォームやテープカットが行われ、実際のパビリオンへと舞台は移動することになった。

  • パソコン工場パビリオンを体験中に子どもたちが着るユニフォーム

  • パビリオン内と中継で結び、体験内容を説明するスタッフ

  • テープカットでセレモニーを飾る両氏

子どもが実際に組み立てから出荷までの工程を体験!

  • 大勢の報道陣が訪れたパソコン工場パビリオンの体験取材

パソコン工場パビリオンでは、本物のPCパーツを使ってパソコンを組み立てる工程が体験できる。オーダーシートを見てパーツを選び、マザーボードの決められた位置にセットする。さらにコネクタの接続だけでなく、ケーブルの取り廻しやひとまとめにしてきれいにセットするところまでを実践しながら学んでいく。最後は通電テストを行い、OSが起動すれば組み立ては完了。ベルトコンベアに運び出荷となる。一連の作業を楽しんだ子どもは「難しいけど楽しかった。自分でもパソコンを作ってみたい」と感想を語っていた。

  • 体験を始める前にパソコンの歴史やスマートフォンの違い、パソコンが用途に合わせてカスタマイズできる点などを説明

  • 配られたオーダーシートのバーコードを読み取り、必要なパーツを選んでいく。パーツは机下のコンテナにまとめられており、所在はランプで知らせる仕組み。トレーにはパーツを模ったイラストもあるので迷うことはない

  • 画面の指示どおりにマザーボードに各パーツやケーブルをセットしていく

  • CPUと水冷ユニットの接合にはきちんとグリスも塗られる

  • ケーブルをきれいに整理し、カバーを付ければ作業は完了。この後、通電テストを実施するが、ちょっとしたサプライズがあるので写真ではお見せできない。どんなサプライズかは、実際に体験して確かめほしい

  • 試行錯誤しながらみんなが揃って組み立て作業を完了。スタッフが親切に教えるので、はじめての体験でも簡単にパソコンが組み立てられる

  • すべての作業が終わったら、ベルトコンベアに載せられ出荷となる。パソコン工場パビリオンは、6名ごとの定員で約30分の体験となる。給料は8キッゾだ

いよいよ本格オープンとなったキッザニア甲子園 パソコン工場パビリオン。「パソコン工場パビリオンを通じてお子さまが少しでもパソコンに親しみを持っていただきたいと思っています」という小松社長の言葉通り、なるべく多くの子どもがパソコンに興味を持ってもらうきっかけになることを期待したい。これから夏休みに入るので、気になる方はぜひ足を運んでいただきたい。