東京メトロは7月14日、公式アプリ「東京メトロmy!アプリ」(iOS版、Android版)において、銀座線、丸ノ内線の「号車ごとのリアルタイム混雑状況」の配信を開始することを発表した。

  • システム概要イメージ

東京メトロでは現在、改札利用者数の実績データを用いて、時間帯ごとの駅改札口や列車の混雑状況をアプリやホームページで掲出し、混雑する箇所や時間帯を避けて利用するための情報を提供している。

今回、銀座線と丸ノ内線において列車混雑計測システムの整備が完了したことから、両線で新たに全駅間のリアルタイム混雑状況を「東京メトロmy!アプリ」にて配信する。

  • 号車ごとのリアルタイム混雑状況表示方法。なお列車混雑計測システムは、ホーム端に設置したデプスカメラで列車内の混雑状況を撮影し、その映像の深度情報をクラウドサーバへ送信。クラウド側でAI分析することで、列車が駅を発車して数秒で、列車内の混雑状況を号車ごとに算出できる

アプリ画面では、列車走行位置画面の列車アイコンをタップすると、デプスカメラ設置駅でリアルタイムに実測した混雑状況と、その値を用いて予測した対象列車のその後の混雑予測情報を、号車ごとに4段階で確認できるという。これにより利用者はリアルタイムの混雑状況をアプリで確認し、空いている号車を選んで乗車できる。

アプリの対応OSはiOS 12以降、Android 6以降。東京メトロは今後、銀座線や丸ノ内線以外の路線でも、2021年度内をめどに、号車ごとのリアルタイム混雑状況の配信を目指すとしている。

  • 左:ホーム端に設置したデプスカメラ(銀座線表参道駅)/右:デプスカメラ撮影画像(深度情報)のイメージ