6月25日に日本銀行が公表した資金循環統計によれば家計が保有する金融資産額は1946兆円と過去最高額を更新しました。過去最高額まで積みあがった家計の金融資産、その内訳を見ていくことにしましょう。

◆家計の金融資産額はアメリカの6分の1

通常、家計の金融資産はボーナスが支給される12月末と比較すると3月末は減少する傾向があるのですが、今回の資金循環統計では昨年の12月末より13兆円も金融資産額が増えたのは、2回目の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響により消費が想定以上に抑制されたことが大きいようです。

アメリカでは、新型コロナ対策で国民に1月と3月に現金給付を実施したことにより、日本の普通預金にあたる決済性預金(含む現金)が急増。株高により株式と投資信託の合計額が大幅に増えたことがその背景のようです。日本の3倍強の人口で、金融資産額は6倍ですから、アメリカの富裕層は桁違いということもうなずけます。

◆日米ともに株高の効果はすさまじい

株式と投資信託の合計は約4400兆円(40兆ドル)と、1年前と比較して64%も急増しているのです。しかも、株式、投資信託の合計で日本の全金融資産額の2倍超の規模ですから、アメリカは株高による資産効果がより大きいことがわかります。

文:深野 康彦(マネーガイド)

文=深野 康彦(マネーガイド)