アーティストのきゃりーぱみゅぱみゅが、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、あす11日に放送される『ここでしか生きられない私~34歳 秋葉原メイド物語~』。東京・秋葉原のメイドカフェで10年前から働き、昨年からは店の運営も行うもちさん(34)たちを追った作品だ。

外国人観光客でにぎわっていた状況から一転、コロナ禍で客足が途絶える中でも奮闘する姿が描かれるが、同じエンタテインメントの世界を生きるきゃりーが、彼女たちに共感したこととは――。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーション収録に臨んだきゃりーぱみゅぱみゅ

    『ザ・ノンフィクション』のナレーション収録に臨んだきゃりーぱみゅぱみゅ

■ファンの存在が「エネルギーの源」に

今回の物語を見て、「コロナ禍の秋葉原でこのようなことが起きているんだというのを目の当たりにして、改めて大変な影響が出ているんだと思いました」と感想を語るきゃりー。「私もライブができなかったり、予定していたことがぐちゃぐちゃになったりして、『どうしよう…』と思っていたので、これは日本中、世界中で起こっている出来事なんだなと思いました」と実感した。

それでも、前を向き続けることができたのは、「もちさんたちの思いと一緒で、応援してくれるファンの人たちのことを思うと、やっぱり『コロナ禍を乗り切って、またいつもの生活に戻れるように努力したいな』という気持ちになるので、それがエネルギーの源かなと思います」と後押しに。

メイドカフェの常連客と同じように、ライブに何度も来てくれるファンの顔は覚えているそうで、「必ず最前列にいるファンの方々がいるんですけど、コロナ禍でライブが1年半くらいずっとできなくて、この間にファンがいなくなっちゃうんじゃないかと思うことも結構あったんです。先日再開したら、皆さん会いに来てくれたんですけど、それは今回のもちさんたちもきっと同じで、すごく不安だったと思います。そういう気持ちは、エンタメ業界の人みんなにあるのかなと思います」と、思いを巡らせる。

そうした共感があるだけに、「1回あのメイドカフェに行って、応援したいなって思いました!」と声を弾ませ、「コロナ禍でいろんな人たちが大変な状況だと思いますが、今回の番組できっと、もちさんから勇気づけられるエネルギーが届くんじゃないかと思います」と、視聴者に呼びかけた。

  • 『ザ・ノンフィクション』の密着を受ける もちさん (C)フジテレビ

■「私の居場所は“きゃりーぱみゅぱみゅ”しかない」

“ここでしか生きられない私”というサブタイトルの通り、友人も恋人もいないもちさんにとって、秋葉原のメイドカフェは何よりも大切な場所だ。その点、きゃりーは「私の居場所は、“きゃりーぱみゅぱみゅ”しかないんじゃないかと思います」と再確認した。

「高校生の時に『時間割』ってあったじゃないですか。私は、決まったスケジュールで1週間を繰り返すということがしんどくて、友達にそういう話をすると『変わってるね』とか『変だね』と言われていたんです。でも、今はライブをしたり、プロデュースをしたり、こうやってナレーションをさせてもらったり、お仕事の幅がとても広いので、すごく楽しいです」

最近はナレーションのほか、声優などの仕事も増えているが、「めちゃくちゃ刺激的で! 歌うよりも自分で考えながら話すということがすごくクリエイティブで、とても楽しいです」と充実の様子。今回のナレーションは「自分の中で3種類くらい声を使い分けました。もちさんの気持ちと環境によって声のトーンを合わすということを、結構意識してやりました」と、工夫を凝らして臨んだ。

  • オンライン配信を行う もちさん(右) (C)フジテレビ

■『ザ・ノンフィクション』ファンになって「フィクションが見られない(笑)」

『ザ・ノンフィクション』は、毎週欠かさず見るほどの大ファンなだけに、今回のオファーは「めっちゃうれしかったです!」と感激し、「毎回、主人公の方の素顔が見られて、密着期間も長いので、その変化が見られるところがすごく面白いですよね。いろんな職業の方に密着されるので、『ザ・ノンフィクション』を見るようになってから、映画とかフィクションが見られなくなってきました(笑)」と、その魅力を熱弁。

最近でのお気に入りの作品は、「『ぼけますから、よろしくお願いします。』は映画も見ましたし、ハードディスクに消さないでずっと残しています。特に感動するお話が好きで、『熱血和尚』もよく泣いて見ています」と明かしてくれた。

●きゃりーぱみゅぱみゅ
1993年生まれ、東京都出身。11年夏、中田ヤスタカ(CAPSULE)プロデュースによるミニアルバム『もしもし原宿』でメジャーデビュー。その後、『NHK紅白歌合戦』に3回出場し、13年に初めてのワールドツアー(8つの国と地域、13都市)を成功させ、これまでに4回のワールドツアーを行うなど国際的に活動する。デビュー10周年イヤーとなる21年、世界中を巻き込んだ新たな企みの発信地として新レーベル「KRK LAB」を発足。音楽活動にとどまらず、現在は『世界の何だコレ!?ミステリー』(フジテレビ)でMC、『u&i』(NHK Eテレ)で声優も担当。今後、音楽フェスに多数出演予定。