アストロアーツは、PC向け天文ソフトウェア「ステラナビゲータ」、「ステラショット」、「ステライメージ」から機能を絞り込んだ「ステラLiteシリーズ」3製品を7月20日に発売する。直販価格は、天体シミュレーションソフト「ステラナビゲータLite」のダウンロード版が4,455円など。

  • 「ステラLiteシリーズ」3製品。(右手前から左奥に向かって)「ステラナビゲータLite」、「ステラショットLite」、「ステライメージLite」

多くの天文ファンに使われてきた3つの天文ソフトから、必要かつ十分な機能を“いいとこ取り”したLite版を新たに用意し、“お手軽価格”で発売。さらに、3ソフトを同梱した「ステラLiteシリーズ セット」も用意する。対応OSはWindows 8.1/10 32bit版/64bit版(ステライメージLiteは64bit版のみ対応)。ラインナップと直販価格は以下の通り。

ステラLiteシリーズ

  • 天体シミュレーションソフト「ステラナビゲータLite」:4,950円(ダウンロード版:4,455円)
  • 天体写真撮影ソフト「ステラショットLite」:13,200円(ダウンロード版:11,880円)
  • 天体画像処理ソフト「ステライメージLite」:9,900円(ダウンロード版:8,910円)
  • ステラLiteシリーズ セット(3ソフト同梱):28,050円(※執筆時点では特価25,000円で販売中)

なお、既存の「ステラナビゲータ11」、「ステライメージ9」、「ステラショット2」も引き続き販売中。直販サイトでは7月30日18時まで、アストロアーツ創立30年を記念した以下のセール特価で販売している。

アストロアーツ創立30年記念セール特価

  • ステラナビゲータ11:11,000円 (通常13,200円)
  • ステライメージ9:27,720円 (通常30,800円)
  • ステラショット2:32,760円 (通常36,400円)

ステラナビゲータLite

「いつ、どんな星空が見えるか」というシミュレーション機能に特化したソフト。恒星や星座、月、惑星、星雲・星団をはじめとするさまざまな天体の位置を正確に計算し、地球上で見られる過去から未来までの星空を、PCのディスプレイ上で再現する。

場所や時間、空の明るさ、±10万年分の日時設定など、さまざまな条件を変更して天文現象をシミュレーション可能。また、地平座標や赤道座標、太陽系モードなどの表示モードを選んで視点を変えられる。天体だけでなく、人工衛星や経緯線といったオブジェクトを表示して自由に星図を作成したり、日食や月食、天体の接近といった天文現象のシミュレーションを行ったりすることもできる。

他にも、四季の星空やギリシャ神話の解説が付いたプラネタリウム番組を8本、星空と音楽を組み合わせたBGV10本を収録する。

  • ステラナビゲータLiteの画面例

ステラショットLite

天体撮影で使用する星図ソフト、赤道儀、デジタルカメラを統合制御し、単体の制御ソフトでは難しい、高度でスマートな天体撮影を実現するソフト。「複雑で熟練を要する機器の操作や調整作業から解放され、誰でも手軽に天体写真撮影を楽しめる」とする。

撮影された写真を解析し、内蔵の星表データと照合して導入誤差を認識、導入制御にフィードバックする自動導入補正により、望遠鏡などの正確な天体導入を自動化。また、写真内をクリックして撮影位置を微調整することもできる。

また、観測した天体の動きから極軸方向を算出し、極軸合わせをアシストする「スーパー・ポーラー・アライメント」機能により、天候や地形的な障害物、ベランダのような北極星が見えない場所でも、極軸を正確に合わせられるようにした。

ステライメージLite

独特な作業が多い天体画像処理が手軽に行えるというソフト。カメラで撮影した大量のデータを取り込み、精密に位置合わせをして重ね合わせるコンポジット処理を自動化しており、「スターシャープ」や「スターエンハンス」、「ノイズ低減」など、天体写真に特化したさまざまな画像調整機能を使ってコンポジットした画像を仕上げることもできる。

96ビットスーパーカラー処理に対応。一般的な画像処理ソフトと異なり、画像処理の結果を各色32bit、約43億階調ものデータとして保持でき、繊細な天体画像を極力損失なく扱えるとする。

また、RAWデータを使い、センサーから得られたデータをカラー化(現像)の前にダーク・フラット処理することができ、「カラー化される前のわずか一画素分のデータも無駄にせず、センサーの能力全てを使い切ることができる」としている。