TheWindowsClubは7月5日(米国時間)、Microsoftが64ビットARMプロセッサ版Office for Windowsの提供をOffice Insiderプログラムにおいて開始したと伝えた。「64-Bit Office for Windows on ARM」は、ARM64版のWindows向けに特化して設計され、再コンパイルされたもので、動作の高速化とより多くのメモリ使用を実現しているという。また、新しいx64エミュレーション機能を使用して、既存の64ビットアドインとも互換性が保たれているとのことだ。

提供が開始された64ビットARM版Office for Windowsの動作要件や使用方法については、Office Insiderブログの次のエントリーで紹介されている。

これによると、この新しいOfficeを実行するには、次の条件を満たしている必要があるという。

  • 64ビットARMプロセッサを搭載したWindowsデバイスを使用している
  • Windows 11 Insider Previewビルドを実行している
  • Office Insiderプログラムに参加する
  • 32ビット版Officeがインストールされている場合はすべてアンインストールする

64ビットARM版Office for WindowsはOffice Insiderのベータチャンネルで提供されている。office.com で提供されているインストーラーを利用してインストールすることができる。ARM64に対応しているアプリケーションはExcel、OneNote、Outlook、PowerPoint、Wordで、それ以外のアプリケーションについては従来通りx64 エミュレーションモードで動作するとのことだ。

  • ARM64版Officeが動作している様子のタスクマネージャー ー 画像:Office Insiderブログより

    ARM64版Officeが動作している様子のタスクマネージャー  資料:Office Insiderブログ

Office Insiderプログラムは、正式リリース前の開発版のOfficeを試すことができる開発者およびアーリーアダプター向けのプログラム。誰でも参加することができ、将来の新機能をいち早く試すことができるが、使用は自己責任となっている。Office Insiderプログラムへは次のページから参加することが可能。