ユーグレナ、アトピー性皮膚炎症状の軽減示唆する研究成果を発表 幼児が「ユーグレナ」飲料を継続摂取で調査

ユーグレナ(和名:ミドリムシ、以下「ユーグレナ」)を活用した食品等の開発・販売行うユーグレナは7月5日、アトピー性皮膚炎症状をもつ幼児が「ユーグレナ」を含む飲料を継続的に摂取することで、アトピー性皮膚炎の症状が軽減される可能性を示唆する研究成果を確認したと発表した。排便や睡眠をよりよい状態にする可能性も示されたとしている。同研究成果は、7月3日~4日に開催された第75回日本栄養・食糧学会大会で発表している。

【<グラフ4点>研究結果のデータはこちら】

ユーグレナが第75回日本栄養・食糧学会大会において発表したのは、同社が実施したアトピー性皮膚炎の症状をもつ幼児を対象にした「ユーグレナ」1000mg含有飲料の摂取と、医師等によるアトピー性皮膚炎症状の評価および排便、睡眠に関する評価によるもの。同研究では、アトピー性皮膚炎の症状をもつ幼児(1~5歳、男子7名、女子5名)を対象に、「ユーグレナ」1000mg含有飲料の摂取開始前(摂取0週間後)、摂取6週間後、摂取12週間後の3つのタイミングで、幼児のアトピー性皮膚炎症状に関する評価を行った(調査期間:2020年9月~12月)。

研究の結果、「ユーグレナ」含有飲料の摂取6週間後、摂取12週間後において、医師がアトピー性皮膚炎の重症度を評価するSCORAD(Severity Scoring of Atopic Dermatitis)の合計スコアが有意に減少した。また、ユーグレナ含有飲料の摂取12週間後において、子どものアトピー性皮膚炎患者のQOL(Quality Of Life=生活の質)を評価するCDLQI(The Childrens Dermatology Life Quality Index)の合計スコアが有意に減少した。さらに、「ユーグレナ」含有飲料の摂取6週間後において、アトピー性皮膚炎患者の保護者のQOLや負担を評価するQP9(Quality of life in Primary Care givers of children with Atopic Dermatitis shortened to 9 questions)の下位尺度スコア(疲労症状、アトピー性皮膚炎に関する心配)が有意に減少した。

この結果から、「ユーグレナ」を含む飲料を継続的に摂取することで、幼児のアトピー性皮膚炎の症状を軽減させ、アトピー性皮膚炎の子どもをもつ保護者の負担を軽減させる可能性が示されたとともに、「ユーグレナ」含有飲料の継続摂取が、幼児の排便回数の増加に寄与する可能性や、熟眠度の指標とされる脳波のパワー値の増加に寄与する可能性なども明らかになったとしている。

近年、アトピー性皮膚炎の発症数が増加している中で、特に幼少期において、幼児の服薬に対する保護者の懸念などから、普段の食事によるアトピー性皮膚炎症状の緩和・予防が期待されている。これまでに「ユーグレナ」の貯蔵多糖であるパラミロン(β-1,3-グルカン)の摂取により、成人のアトピー性皮膚炎患者において、アトピー性皮膚炎の重症度を表す血中TARC値が低減し、医師所見が改善したことが明らかになっている。こうした状況を受け、アトピー性皮膚炎の症状をもつ幼児を対象にした同研究の実施に至ったとしている。

同社は今後も、「ユーグレナ」およびその含有成分の健康食品、医療分野等での利活用や食材としての付加価値向上を目指し、研究開発を行っていく考えを示した。