「爽快ドラッグ 楽天市場店」、今年12月に閉店 7年連続SOY受賞店が「楽天市場」から撤退する理由は?

楽天グループ(楽天)はこのほど、日用品や健康食品、化粧品、医薬品などを販売する「爽快ドラッグ 楽天市場店」を今年12月頃に閉店すると発表した。店舗のトップページに閉店の案内を掲載している。「爽快ドラッグ」はかつて、「楽天市場」の優秀店舗を表彰する「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)」において7年連続で最高賞であるグランプリを受賞した店舗だ。なぜかつての覇者と言える店舗が「楽天市場」から撤退することにしたのか。

「爽快ドラッグ」はもともと、住友商事の子会社である爽快ドラッグが運営していたが、2016年12月に楽天が爽快ドラッグを買収した。2017年7月には、かつてのライバルであり、同じく楽天傘下になっていたケンコーコムに吸収合併され、新会社「Rakuten Direct株式会社」として「爽快ドラッグ」の運営を継続していた。さらに2019年4月、楽天の組織変更により、Rakuten Directは楽天に吸収合併されている。

楽天としては直販のドラッグストア業態として「爽快ドラッグ」だけでなく、「ケンコーコム」「楽天24」といった店舗ブランド展開している。「爽快ドラッグ」の根強いファンはいるものの、同じような品ぞろえ、サービスを提供するチャネルが複数存在することは、利用者にとって分かりにくいという見方もあった。

楽天の広報は、「楽天の直販店舗として楽天市場に出店する『楽天24』と『爽快ドラッグ』においては、取り扱い商品が類似していることから、お客さまにとって、より分かりやすい売り場を提供することを目的に、楽天市場の『爽快ドラッグ』を閉店し、『楽天24』と統一することを決定した」と説明する。

「爽快ドラッグ」ブランドで「楽天市場」以外にも「au PAY マーケット」「dショッピング」「ヤフーショッピング」に出店しているが、現時点では閉店の予定はないという。飲料に特化した「爽快ドリンク専門店」や「ケンコーコム」についても「現時点では継続的に営業する予定」(広報)と話す。

楽天にとって日常的に利用するドラッグストア業態の直販店舗はユーザーの利用頻度高め、「楽天市場」のファンを醸成する上で重要な役割を果たしてきた。今後は楽天ブランドを掲げる「楽天24」を中核に、引き続きドラッグストア業態の強化を推進すると思われる。