インターステラテクノロジズ(IST)は、打ち上げを延期していた観測ロケット「MOMO7号機(ねじのロケット)」の新たな打ち上げ日を7月3日に決定したことを発表した。

7月3日9時20分追記:打ち上げ4時間前の実施判断で、11時からの打ち上げは、上空の氷結層が打ち上げ基準を満たさないためNOGOと判断されたとのことです。同社では、16時5分〜17時50分の夕方ウインドウでの打ち上げを目指すとのことです。

ねじのロケットは、2020年7月に打ち上げを予定していたが、点火器に問題が発生。その後、改良版エンジンなどを採用するなど、約1年をかけて全面改良を実施し、信頼性が向上した新型機「MOMO v1」へとリニューアルが図られている。

  • ねじのロケット

    公開されたMOMO7号機。右が同社代表取締役社長の稲川貴大氏、左がファウンダーの堀江貴文氏 (C)IST

今回の判断は7月1日に実施した打ち上げに関する最終リハーサルを最後までクリアしたことを受けたものだという。

新たな打ち上げ時刻は7月3日の11時を予定しており、打ち上げウインドウは11:00~12:20ならびに、16:05~17:50としている(予備日は7月4日で、ウインドウは4:15〜7:50、11:00~12:20、16:05~17:50)。

なお、今回の打ち上げは、2020年6月に行われた「えんとつ町のプペル MOMO5号機」と同様、新型コロナウイルス感染防止対策として、完全無観客・来町自粛・立入り制限区域の拡大等を実施して行うとしており、打ち上げの様子については、公式YouTubeなどのライブ配信で視聴してもらいたいとしている。ライブ配信は、打ち上げ時刻の1時間前スタートを目安として行う予定で、今回は初めての取り組みとして、打ち上げ中のロケット機体カメラからのリアルタイム映像が中継される予定だという。

ねじのロケットの打ち上げにおける新型コロナウイルス感染症対策の主な取り組み内容は以下の通り。

  • 打ち上げ日時の発表を直前まで控える
  • 見学場封鎖による完全無観客打ち上げ
  • 見学の方が大樹町に来ないように自粛を呼びかけ
  • 立入り制限区域の拡大(打ち上げを見られる場所を大幅に減らす)
  • 制限区域外で人が入れそうな場所へのパトロールと声掛け
  • YouTube、ニコニコ動画によるライブ配信の充実
  • 打ち上げ後記者会見は、オンラインで実施
  • 新聞・チラシ等で立入り制限区域やパトロールエリアを周知