ロジクールは7月1日、プレミアムマイクブランド「Blueマイクロフォンズ」からXLRマイク「Blue XLR」シリーズ3製品を発表した。7月15日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は24,970円から。

  • XLRコンデンサーマイク「Blue XLR」シリーズ。録音時のサウンドが調節された3製品をラインナップする

米Logitechは2018年7月、米マイクメーカーのBlue Microphonesを買収。これまでにも、ロジクールの「Blueマイクロフォンズ」ブランドとして、ストリーマー向けのUSBマイク製品などを発売している。

今回の新製品ラインナップは、「Spark SL XLR コンデンサーマイク」「Bluebird SL XLR コンデンサーマイク」「Baby Bottle SL XLR コンデンサーマイク」の3種類。

3製品ともカスタムのコンデンサーカプセルを搭載し、Blueマイクロフォンズの伝統的なスタジオ品質の音を楽しめるという。一方で、3製品はそれぞれで録音の特徴が異なり、価格や見た目は若干違うものの、製品のグレードに差はない。

Spark SL

Spark SLは、3製品の中では小さめの26mmコンデンサーカプセルを採用したモデル。音の特徴(サウンドキャラクター)は、繊細で透明感のあるサウンド。高音・低音もニュートラルで、より自然な仕上がりになるという。本体カラーはブラックアウト。価格は24,970円。

  • Spark SLの正面、背面

指向特性はカーディオイド、周波数特性は20Hz~20kHz。マイク感度は34.9mV/Pa@1kHz。出力インピーダンスは50Ω、S/N比率は73dB-A。ノイズレベルは16.4dB、ダイナミックレンジは119.6dB。本体サイズは220.5×45mm、重さは336g。

Bluebird SL

Bluebird SLは、 34mmのコンデンサーカプセルを採用したモデル。サウンドキャラクターは“モダンかつ非常にクリアなサウンド”で、Logitech InternationalのBlue Microphones Chief EvangelistであるMichael Huckler氏によると、「非常にクリアで明るいサウンド。高音域が拡張され、明瞭な録音ができる」とする。価格は32,780円。

  • Bluebird SLの正面、背面

指向特性はカーディオイド、周波数特性は20Hz~20kHz。マイク感度は28.5mV/Pa@1kHz。出力インピーダンスは50Ω、S/N比率は82.3dB-A。ノイズレベルは11.7dB、ダイナミックレンジは126.3dB。本体サイズは222.5×47.5mm、重さは455g。

Baby Bottle SL

Baby Bottle SLは、Bluebird SLと同じく34mmコンデンサーカプセルを採用したモデル。クラシックな暖かみと存在感のあるサウンドが特徴で、Michael Huckler氏によると「高周波数を少し落としており、柔らかく丸みのある、50年代~60年代風のビンテージな音が楽しめる」という。価格は43,780円。

  • Baby Bottle SLの正面、背面

指向特性はカーディオイド、周波数特性は20Hz~20kHz。マイク感度は39.8mV/Pa@1kHz。出力インピーダンスは50Ω、S/N比率は83.2dB-A。ノイズレベルは10.8dB、ダイナミックレンジは123.2dB。本体サイズは222.5×51.5mm、重さは410g。

宅録のサウンド品質を高める製品

今回“マス向け”に提供されるという「Blue XLR」シリーズ3製品の想定ユーザーは、宅録ミュージシャン、ポッドキャスター、YouTuber、ゲーミングストリーマーなど、主に自宅環境で配信をする人が想定されている。

その中でも、特に「宅録用・ミュージシャン向けマイク」をメインターゲットに、ハイアマチュアの楽曲制作のクオリティを上げるための機材として訴求。ロジクール クラスターカテゴリーマネージャーの明山卓氏は「マイクそれぞれに個性がある。自分が欲しいサウンド、作りたいものにピッタリ合うマイクを選んでほしい」と製品を説明した。

  • 「Blue XLR」シリーズの想定ユーザー

ロジクールではマイク製品のラインナップを拡充するにあたり、ソロ・アルバム「CULTICA」を全編宅録で制作したOKAMOTO’Sのオカモトショウさんをアンバサダーに迎えた。オカモトショウさんは実際に3製品を使ってみたところ、自分の声には「Bluebird SL」が最も合っていたとのこと。3種類のマイクについて「自宅での録音や、曲によっても変わってくると思うので、面白いと思います」とコメントしている。