NTTドコモは6月28日、米Skydioの飛行支援ソフトウェアである「Skydio 3D Scan」の取り扱いを開始した。同社は2020年からSkydio 3D Scanの技術検証および開発への技術フィードバックを行っているといい、同社によると日本で最初のLaunch Partnerとして取り扱いを開始するとのこと。

  • Skydio 3D Scan の飛行軌跡と飛行順序(黄、青、紫の矢印の順で規則的に飛行)

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新製品は、3D/2D撮影など利用目的に応じて自律的・自動的に構造物を撮影できるという。同製品の利用により、GPSを取得しづらい環境や複雑な構造物でも、ドローンが構造物を認識し、上下6つのカメラが取得したデータを基に、障害物を回避しながら自動飛行するとのこと。また、シンプルな設定で 目的に応じた飛行が可能という。

具体的には、始めに構造物の上面、下面、幅など構造物の領域を指定し、構造物との距離や撮影する 写真の重なる範囲の比率 (ラップ率)などを設定する。デジタル空間上に3D仮想モデルを作成する際には、構造物に接近して多くの写真を取得し、現場の状況把握などスピードが必要な状況では、少ない枚数で網羅的な写真を取得するとしている。

カメラの角度や機体の向きも、ドローン自身が自動調節しながら飛行する。また、指定したエリアの外にドローンが出ないよう安全機能を設定できるため、パイロットは安全管理に集中できるという。

同製品に加えて、同社のクラウドサービスである「docomo sky」のAI(人工知能)解析機能や3D構築ソフト、ビュワーがあれば、飛行軌跡と共に詳細な写真も撮影可能とのこと。