「パソコン・1人1台」で家庭学習の時代へ…若新雄純「学校の集団授業は最高の方法ではない」
市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning~season your life with music~」。5月20日(木)放送の「若新雄純の『無責任相談所』」のコーナーでは、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が、リスナーからの相談に答えました。

木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)

若新がリスナーからのお悩みに答えるものの、その回答には一切責任を取らないという斬新(!?)なコーナー。この日紹介したのは、小学生の子を持つ母親から寄せられた学校教育にまつわる相談です。

<リスナーからの相談>

私には小学生の子どもがいます。学校からのお便りで「パソコンを1人1台用意できました。コロナで休校になったら、家でパソコンを使って学習してください」とありました。パソコンが導入され、今後の学校教育はどう変わるのでしょうか?

◆1人PC1台の時代へ…これから学校教育はどうなる?

現在、文部科学省は、全国の小中学生にノートパソコンやタブレット端末を1人に1台与え、子どもたち一人ひとりに個別最適化を図り、教育ICT(情報通信技術)環境の実現に向けた施策「GIGAスクール構想」を進めています。

そんな最中の相談に、若新は「これは面白いテーマだと思う」と反応。パソコンを活用した教育について、「学校で集団授業ができない代わりに、パソコンを使って家で勉強することを補完するための方法だと捉えている人が多いのではないか」と指摘し、「僕は逆だと思う」と話します。

「(今までは)一家に1台、家で勉強を教えてくれるマシーンなんてなかったから、わざわざ学校に行って集団授業をしていた。一家に1台勉強を教えてくれるマシーンがあったら、そっちでやったほうが絶対に(効率が)いい」と理由を述べます。

学校から子どもたちにパソコンが支給され、それを使ってそれぞれが勉強するという指導方針に、「『家で1人でパソコンで勉強しろ』なんてひどい。学校でちゃんと先生のいる授業を受けなければわからないのではないか!』と言う人もいるけど、僕は真逆だと思う」とあらためて主張します。

パソコンで勉強することが問題なのではなく、「これからは、パソコンのなかの勉強ソフトがちゃんと充実するかどうかが問題」と若新。「例えば、勉強が苦手なのに、ものすごく難しいゲームを攻略する子がいる。それはなぜかと言うと、その子のペースに合わせて順にステージが進んでいくから。いいゲームはいきなり難しいステージからは始まらない。その子がクリアしたら、そのクリアしたレベルよりもちょっと難しいステージが出てくるようにゲームは作ってある。そうじゃないと“クソゲー”と呼ばれてしまう」とゲームを引き合いに出し、「『今、あなたはこのレベルだから、この問題を解きましょう』といった具合に、本人が今やっているところに合わせて、個別に適切に指示を出せるなら、集団で授業を受けるよりもパソコンで自分のペースに合わせて勉強したほうが進む」と持論を展開。

子どもたちの理解力や能力はそれぞれ異なるため、集団授業の場合、どうしても全員が同じペースで勉強が進まないのが現状。「問題がわからないことよりも、わからないまま次のところに進むことのほうが問題。家に1台パソコンがあって、自分のレベルに合わせて適切に指示がきたり、自分のわからないところから動画を観たり問題が解けるなら、そのほうがいい」と話します。

とはいえ、“学校は必要ないのか?”というと、そうではないと言い、「それぞれがパソコンで学習し、それでもわからないところや悩んでいることがあったら、学校に行って先生に聞くのが未来の形。集団授業は最高の方法ではなくて、今までは、そうせざるを得なかった仕組み。学校は、自分で進めてわからなかったところを個別で相談する場所としてこれからも大切。集団授業が最高だという考え方自体が、見直される時代がくるのでは」と話しました。

<番組概要>

番組名:Seasoning~season your life with music~

放送日時:毎週月曜~木曜 13:30~15:55

放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット

パーソナリティ:市川美絵、角田陽一郎(月曜)、乙武洋匡(火曜)、副島淳(水曜)、若新雄純(木曜)

番組Webサイト:https://audee.jp/program/show/38286