KDDIは6月24日、富士山頂における5G(第5世代移動通信システム)および4G LTEのエリア化を2021年7月上旬から2021年8月下旬まで実施すると発表した。また、ワイヤ・アンド・ワイヤレスは、無料のWi-Fiサービス「富士山 Wi-Fi」を、2021年7月から2021年9月上旬まで富士山の山小屋を含む47カ所で提供するとしている。富士山頂への5Gの整備により、富士山頂3776mからの景色を高精細の写真や動画でシェアすることが可能になる。

  • 2021年の富士山エリア化イメージ

なお、4G LTEは、富士山頂以外にも、吉田口ルート (山小屋・登山口・登山道)、富士宮口ルート (山小屋・登山口・登山道)、須走口ルート (山小屋・登山口・登山道)、御殿場口ルート (山小屋・登山口・登山道)で利用することができる。また、「富士山 Wi-Fi」の利用可能な場所は以下の通り。

  • 「富士山 Wi-Fi」利用可能な場所一覧

2020年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、富士山の登山道は閉鎖されたが、2021年は「Withコロナ時代の新しい富士登山マナー」の策定など感染防止対策がされた上で、2021年7月1日から開山される予定。

両社は、例年7月から9月頃まで富士山の開山期間に合わせて、登山道・山頂・山小屋などの通信対策を2009年から実施している。2年ぶりの開山となる2021年においても、従来同様、登山道や山頂周辺、山小屋における4G LTEと「富士山 Wi-Fi」による通信環境の整備を行う。加えて、今回の富士山頂への5Gの整備により、登山者の利便性向上を図る。両社は今後も、あらゆる生活の動線などにおいてエリア拡大やエリア品質向上を実施していく方針だ。