DeNA新社長・岡村信悟氏が語る「これからのDeNA」

「社会課題解決、新たな価値創造に果敢に挑戦していく」
ディー・エヌ・エー社長兼CEO 岡村 信悟

社会の変化にどう関わるか?

 これからの社会システムは、従来のような供給者サイドに立ったものではなく、1人1人に合った複雑で多様なかたちが求められていく。例えば、これまで公共交通だったものが、自動運転によって、その人にと¥っての自在なシステムができるようになる。ヘルスケアも、その人の生活に合わせて、その人の健康寿命を上げていくというようになっていく。

 これまでの社会システムを、より複雑で多様な形にできるのがテクノロジーの力だと思います。
 DeNAはこれまで徹底的にユーザーサイドに立ったサービスを開発してきました。そうしたネットサービスの知見を活かし、社会システムを担ってきた方々、これからも担っていく方々がわれわれと組むことで、これからのライフスタイル、社会に合ったかたちへとイノベーションを起こし、変革していくお手伝いができるかもしれない。

 だからこそ、われわれは果敢に「社会課題解決」「これからの社会システムを変える」分野にしっかり参入していきたい。

新しいミッション、ビジョン、バリューに込めた思い

 コロナ禍で世の中が大きく変化し、先の見通せない不安がある中で、夢を持って、新しい価値創造に果敢に挑戦していきたい。また、そういう組織づくりをしていきたいと思っています。

 社長就任とは関係なく、わたしが取締役として主導する形で、新しいミッション、ビジョン、バリューを策定してきました。

 現状の事業を踏まえて、エンタメから社会課題までということで、その両軸でユニークな特性を活かして事業をしていきたいと思っています。

 インターネットで育ってきた会社なので、1人1人を大切にしたサービスを作ってきました。

 かつては「巨人、大鵬、卵焼き」のようにみんなが同じ坂の上の雲を目指していた時代もありましたが、今は、1人1人が個性を持ちながら他者を尊重する時代です。ITは、そうした多様性や複雑性を許容する社会へと変えてきました。

 ITの負の側面もありますが、できればそれを希望に変えられる会社でいたい。新たなミッション、ビジョン、バリューにはそういう思いが込められています。その上で、例えば、ベイスターズを応援している時に得られるような喜び、ゲームに没頭して楽しかったなと思えるような瞬間、そうしたDelight、パッと輝くような彩豊かな人生をつくるような価値創造をしていきたい。

 新しい船長として、DeNAという船を中長期的な展望を持って導いていけたらと思っています。


ディー・エヌ・エー社長兼CEO
岡村 信悟
おかむら・しんご
1970年1月生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了後、95年4月郵政省(現総務省)入省。
2015年8月総務省情報流通行政局郵政行政部企画課企画官。
16年4月DeNA入社、スポーツ推進室室長、横浜スタジアム社長に就任。
同年10月、横浜DeNAベイスターズ社長に就任。
17年執行役員、19年4月常務執行役員最高執行責任者(COO)、
同年6月取締役、21年4月社長兼CEOに就任。