Appier、オムニ対応のチャットボット「BotBonnie」を提供 台湾企業を買収、日本でもサービス開始

AI SaaS企業のAppier(エイピア)は6月22日、オムニチャネル対応のチャットボットプラットフォーム「BotBonnie」の国内提供を開始した。Appierは同日、「BotBonnie」を開発・提供する台湾企業のBotBonnieの買収を完了し、今回の提供開始に至った。Appierは会話型マーケティング分野へ本格参入する。

チャットボット・プラットフォーム「BotBonnie」は、マーケティングシナリオを見極めることに長けており、顧客が複数のメッセージング・チャネルを使っている場合でも、チャットソリューションをワンストップで実装できる柔軟性を備えている。「BotBonnie」をAppierのAI搭載ソリューション群に加えることで、日本でAppierのソリューションを導入している企業は、AI搭載プラットフォームと分析機能をフルに活用し、オフラインとオンライン両方の環境でシームレスにカスタマージャーニーを管理することが可能になるという。技術面においては、AIがBotBonnieが収集する会話データの分析を行うことで、AIモデルに学習させ、さらに精度の高い顧客行動の予測ができるため、企業はパーソナライズしたサービスを拡充できる。

「BotBonnie」は見込み顧客獲得、維持(リテンション)、関係構築から取引増加までを包括するAppier製品のシナジー強化につながる。例えば、会話型AIチャットボットである「BotBonnie」を活用することで、Appierの顧客企業は、広告ソリューション「CrossX(クロスエックス)」がLTV(生涯価値)の高い顧客を特定してリターゲティングした後、FacebookやLINEのメッセンジャー機能、さらにはGoogle Business Messagesなどのソーシャルメディアチャネルに顧客を誘導し、顧客とのコミュニケーションを継続することが可能だ。

「BotBonnie」を活用して顧客と企業とのやり取りのデータを分析し、顧客のニーズを把握すれば、カスタマーエンゲージメントプラットフォーム「AIQUA(アイコア)」を使ってパーソナライズされたウェブおよびアプリのプッシュ通知を送ることができる。さらにウェブ接客ツール「AiDeal(アイディール)」からその顧客の購買行動を踏まえて、適切なクーポンを配信すれば、新規の訪問客を顧客に変えることも可能だ。

さらに、会話データの分析により、企業は顧客の興味・関心の傾向をよりよく理解し、あらゆるタッチポイントでパーソナライゼーションのレベルを調整することができる。例えば、データサイエンスプラットフォーム「AIXON(アイソン)」を活用することで、会話のような非構造化データから価値あるビジネスインサイトを抽出し、顧客行動の予測精度を高めることが可能になる。

AppierのCEO兼共同創業者のチハン・ユー氏は、「LINEのようなメッセージングアプリは日本で非常に人気があり、小売業者やEC企業は会話型コマースの成熟に貢献しています。AIチャットボットは、顧客がメッセンジャーを使って商品を購入する際、より自然な会話が可能になります。BotBonnieを当社の製品ラインアップに加えることで、メッセンジャーを通じて顧客とのエンゲージメントをにも対応できるようになるため、企業はカスタマージャーニーのあらゆる側面で当社のソリュ―ションをご利用いただけるようになります。Appierは、顧客中心のアプローチと先進的な会話型マーケティングをお手伝いすることで、日本企業の今後の成功を支援していきます」と話す。

BotBonnieのCEO兼共同設立者であるロイ・ロー氏は「BotBonnieとAppierとの組み合わせにより、様々な相乗効果が期待できます。Appierに参加することで、BotBonnieのサービスをアジア太平洋地域で提供できることをうれしく思います。Appierは、これから消費者に対してオフラインでもオンラインでも、パーソナライズされた、完全なオムニチャネル体験を提供していきます。Appierの強力なAIおよびデータ分析能力とBotBonnieの会話型コマースの経験を組み合わせることで、顧客企業がコロナ禍による変化に対応し、成功、繁栄できるよう努力していきます」と話す。