寺島しのぶ「説得力は大事にしたかった」映画「Arc アーク」撮影を振り返る
アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。6月16日(水)の放送は、女優の寺島しのぶさんがゲストに登場。ここでは、寺島さんが出演した6月25日(金)から公開の映画「Arc アーク」について語りました。


寺島しのぶさん



◆難解な映画の撮影で意識したことは?

石川慶監督が、SF作家ケン・リュウさんの短編小説「円弧(アーク)」を芳根京子さん主演で実写映画化した「Arc アーク」。

舞台はそう遠くない未来。17歳で人生に自由を求め、生まれたばかりの息子と別れて放浪生活を送っていたリナ(芳根京子さん)は、19歳で師となるエマ(寺島しのぶ)と出会います。彼女のもとで、最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術する「ボディワークス」を作る仕事に就くことに……。



坂本:拝見しました。不老不死と永遠の命がテーマになっていて、とても興味深い内容でした。リアルだけど設定がファンタジーなんですよね。

寺島:(鑑賞して)どう思われました?

坂本:私はファンタジーが好きなんですけども、寺島さんの役どころだけが、すごく人間らしいというか、一番共感したところでした。ファンタジーとリアルのバランスがなんとも言えない、新しい映画だなと思いました。

とある技術を用いて、ご遺体を永遠に遺すことができる会社の責任者・エマを演じる寺島さん。ご遺体を芸術作品のように遺すのですが、寺島さんがご遺体を操るシーンがとても印象的でした。役とどのように向き合われたのでしょうか?

寺島:今回はね、台本の時点からよくわからなかったんですよ。たぶん、何にもわかんなかった(笑)。

坂本:(笑)。

寺島:“これ、どうすんだろうなあ……”って思って。ただ、何か気になる作品だったんです。監督に会えばわかるかなって思ったんですけど、熱心に話される説明を聞いても口がポカーンと開いたままで(笑)。

坂本:そうだったんですね!

寺島:でも、“この熱い監督についていけば、きっと大丈夫だ”とも思って。私は理屈をいろいろ考えて演技をするのが好きなんですけど、今回は考えないでやってみるのもいいのかなと思ったんですね。それで、現場にザブーンと飛び込みました。そのうちにわかってくることもあるかなと思って演じていたのですが、最後までわからなかったです(笑)。

坂本:(笑)。

寺島:その場その場で、“こういう気持ちなんだろうな”っていうのはわかったけれど、全体像として自分のシーンがどう繋がっていくのかはわからなかったので、混沌としたなかで毎日撮影をしていましたね。

坂本:監督から、映画のメッセージのようなものは事前に伝えられたんですか?

寺島:特にないです。「エマとしてやってくださればそれでいいです」みたいな(笑)。

坂本:寺島さんの存在感は必要不可欠だったなと思います。

寺島:プラスティネーション(遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術すること)をやるときは、いわゆる踊りの振付のような感じで。エマはそのプロなわけだから、説得力を持った表現をしたいなとは思いましたね。

坂本:動きで説得力を見せていくということですか?

寺島:そうですね。それを見た主人公のリナ(芳根京子さん)が、プラスティネーションをやるじゃないですか。私はリナに技術を継承させる役どころだったので、説得力は大事にしたいなと思いましたね。

寺島しのぶさんの出演する映画「Arc アーク」は6月25日(金)から公開です。詳しくは公式サイトをチェックしてください!

今週のゲストは、6月21日(月)Negicco・Kaedeさん、22日(火)相川七瀬 さん、23日(水)THE SPELLBOUND 中野雅之さん&小林祐介さん、24日(木)AMAZONS 吉川智子さん&斉藤久美さんです。どうぞお楽しみに!

<番組概要>
番組名:坂本美雨のディアフレンズ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週月~木曜11:00~11:30
パーソナリティ:坂本美雨
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/dear/