琉球ガラスを作り続けて30年…廃棄された自動車の窓ガラスからできる食器「mado」とは?
吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。6月12日(土)の放送では、「琉球ガラス村」の川上英宏(かわかみ・ひでひろ)さんに、同工房が生み出した食器「mado」についてお話を伺いました。


廃棄された自動車の窓ガラスから生まれた琉球ガラス



沖縄県の伝統工芸に指定されている「琉球ガラス」。

作られ始めたのは明治の中頃ですが、よく知られているカラフルなガラスが生まれたのは、戦後のこと。

資源不足のなか、駐留米軍が飲んでいたビールやジュースのビンを溶かして、ガラス職人たちが再生ガラスを作っていました。しかし、時代とともに、リサイクル素材を原料にしたガラスは少なくなるなか、生まれたのが「mado」という食器です。

作っているのは、沖縄本島の最南部・糸満市にある県内最大の手作りガラス工房「琉球ガラス村」。琉球ガラス製品を30年以上に渡って作り続けています。

「mado」の原料は、廃棄された自動車の窓ガラス。

沖縄県大手のリサイクル会社が、スクラップの車から窓ガラスを破砕・収集。それを琉球ガラスの職人の手によって、ロックグラスなどの新たな製品に生まれ変わらせたのが、このプロダクトです。

原料となる、車のサイドガラスの成分が、清涼感のあるグリーンを生み出しているのが特徴です。


清涼感のあるグリーンの色合いが特徴



「地域で使われているガラスの器が、その地域の手作り職人から生まれていて、お父さんやお母さんが家庭の食事のときに、『これは、なにでできているの?』とお子さんから聞かれたときに、『走っている車の窓ガラスだよ』と。そんなふうに、普段の生活のなかで、環境のことを考えてほしいんですね。

ものを大事にしたり、ものを生まれ変わらせたりすることが、次世代につながっていけばいいなと思うんです。そんな技術と思いを、また別の地方へも伝えていく取り組みを、私たち、琉球ガラス職人が未来でできたらいいなと考えています」と川上さん。


一つひとつ、思いを込めて作られる「mado」の製品



SDGsへの貢献にもつながる「mado」。一つひとつ、職人さんがハンドメイドで作っていく物語とともに、次の世代に受け継がれてほしい文化ですね。

<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55~14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/miraizukan/