GNUは米国時間2021年6月15日、テキストエディター「GNU nano」を5.8にバージョンアップした旨をメーリングリストに投稿した。Downloadページではソースコードに加えて、Archlinux、Debian GNU/Linux、Fedoraなど各Linuxディストリビューション用のパッケージファイルをダウンロードできる。

  • WSL 2上で動作するGNU nano 5.8

    WSL 2上で動作するGNU nano 5.8

Newsページによればバージョン5.8は、検索後のテキスト選択効果が1.5秒(--quickオプション使用時は0.8秒)経つと解除するように動作が変更された。テキスト選択状態との混同を避けるためだとしている。また、起動時にファイル名の前に「+ 」を加えると、対応するバッファーの末尾にカーソルが移動する。他にも構文チェッカーからファイル名および行/列番号を取り除き、配色として「grey」「gray」指定時は「lightblack」を使用するようになった。ウィンドウ上部に現れるミニバー(フィードバックバー)の配色は「set minicolor」で選択可能。各配色は「~/.nanorc」に記述する。詳細な変更点はChangelogを参照してほしい。

阿久津良和(Cactus)