小野大輔が語る古代進への想い!『「宇宙戦艦ヤマト」という時代』公開記念インタビュー

不朽の名作『宇宙戦艦ヤマト』シリーズをベースに、新たなストーリーを描き出した『宇宙戦艦ヤマト2199』と『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』。
この2作品で描かれたヤマトの物語を、新作カット・新録ナレーションを織り交ぜてリビルドした『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』が、6月11日(金)より全国36館で3週間限定上映される。
〈2199年イスカンダルへの大航海〉と〈2202年ガトランティス戦役〉を、技師長兼副長としてヤマトに搭乗していた真田志郎の証言とともに振り返るドキュメンタリーとして再構成した本作。『ヤマト2199』『ヤマト2202』という作品に異なる角度から光を当てることで、タイトル通り〈ヤマトの時代〉を浮き彫りにするユニークな作品となっている。

その公開を記念して、『ヤマト2199』『ヤマト2202』で主人公・古代進を演じた小野大輔のインタビューが到着した。
人類の存亡を背負った過酷な航海のさなかで、数々の困難な〈選択〉を突きつけられる若き戦士・古代進。
彼の戦いはそのまま、ヤマトという艦が辿る運命と、人類が生きたひとつの〈時代〉と重なるーー。
古代を演じることの重圧と、それを通して生まれた『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』への想い、そして新たなる旅立ちに向けての意気込みが語られる。

>>>【画像】本作の場面カット(写真8点)
真田さんが見守っていてくれた

──まずは『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』をご覧になった感想からお聞かせください。

小野 印象的だったのは、真田さんがインタビューに応える形で物語が進むことです。ともに過酷な航海をした古代進として、とても心に来るものがありました。真田さんはなかなか自分を語らない人ですから、僕自身、「真田志郎という人は、本当はどんな人なんだろう?」と、思いながら旅をしていた気がします。その真田さんが、古代進や、その兄の守、自分のことを語ってくれるのがすごく嬉しかったんです。あんなに論理的な人が、論理を超えるのはやはり古代のような情熱だと考えていることに、グッと来てしまいました。『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(以下、『2202』)最終話の真田さんの演説を聞いたときも、これまで古代という人間をずっと見てきてくれたこと、そして普段は見せないけれど、あのように人々を動かす情熱が胸にある人なんだなということがわかって、すごく心を打たれたんです。

──『宇宙戦艦ヤマト2199』(以下、『2199』)から『2202』に至るまで、古代の演じ方に変化はありましたか?

小野 僕のなかでは変化はなくて、あくまで地続きでしたね。『2199』の頃から思い悩んでいたし、なにかと下を向く癖があるんですよ。行動の人なんですが、内省的な人間でもあるんです。横を向けば仲間がいるのに、彼は下を向いて、自分だけでなんとかしようと考えるんですね。本当は、『2199』のときには周りの仲間のことにも気付けていたと思うんです。でも沖田艦長が逝ってしまったあと『2202』の古代は、またちょっと内省的になってますよね。その彼にもう一度上を向かせてくれたのが土方さんだったと思います。古代は土方さんに助けられた。『2202』では、ずっと土方さんの背中を追い続けていたように思います。

——ふたりの艦長が、古代にとって大きな存在だったのですね。

小野 僕が『2202』でいちばん大事にした台詞が、「土方前艦長の命令を決行する!!」なんです。何も考えず、とにかく気持ちだけで演じたんですよ。上映後に、ファンの方から『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(以下、『さらば』)での富山敬さんの演技によく似ていると教えてもらったんです。実は僕は、演じる前あえて『さらば』はみていなかったんですよ。すべてが終わってから改めて『さらば』をみてみたら、本当にそっくりで。「ああ、想いを受け取るというのは、こういうことなのかな」と感じました。その想いは、石塚運昇さんからいただいたと思っているんです。改めて今回の総集編であのシーンの自分の演技をみて、こういう言い方は不遜かもしれませんけど、「受け止められた」と感じました。石塚さんにお伝えしたいですね、「受け取りました」って。

(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

〈重圧〉を通じて得られた理解

──「選択」という言葉もタイトルに盛り込まれていますが、『2202』で古代に課せられた「選択」の重圧を、どのように感じられていましたか?

小野 最近、特に感じるんですが、古代進という人間と同一になってきているというか、一体化してきている気がしているんです。小野大輔という人間の生き方に、どこかリンクしたものを感じるんですよ。アテ書きかと思うくらい。だから自分と近すぎて、正直つらかったですね。古代と同じで、役者として偉大な先輩がいて、優秀な後輩もどんどん出てきて、僕は、その中間にいるんです。そういうときに、先輩から受け取ったものを後輩に伝えていく、それを自分がやらなきゃと勝手に思うんですね。この作品であれば主役ですから座長として、しっかりしなきゃとひとりで背負い込もうとする。本当はひとりで背負う必要なんかないのに、勝手にがんばっちゃう感じは、まさしく古代だなと。だからこそ、彼を理解できました。お互いが寄り添っている感じすらあります。生き方はしんどいですけど(笑)。石塚さんがいらしたら、「もっと肩の力を抜けよ」とおっしゃってくれたかもしれないですね。

——『2199』『2202』を振り返って、ご自身にとっての『「宇宙戦艦ヤマト」という時代』への想いをお聞かせください。

小野 これまで『2199』『2202』と旅をしてきて、僕らも『「宇宙戦艦ヤマト」という時代』を作ってきたんだなと実感しました。最初のヤマトブームから時代を経て、あの時代を知らない僕たちの世代でも熱くなれる新しい形の「ヤマト」を創れたんだと再確認できました。やってきてよかった、がんばってきたことが報われた達成感を感じますね。今回の総集編は、ずっと『2199』『2202』をみてくれてきたファンのみなさんにとっても、また新たな側面を発見できる作品になっていると思います。

──最後に次回作『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』(以下、『2205』)への意気込みをお聞かせください。

小野 なによりこの「宇宙戦艦ヤマト」という作品に共感・共鳴してくれて、いっしょに旅をしてくれたファンのみなさんに報いたいですね。『2202』でひとつの大いなる和に到達しましたが、宇宙にはまだまだ困難と危機が待ち受けているようです。ヤマトは希望の船ですので、また未来に向かって旅立ちます。みなさんから受け取った想いをお返ししたいですね。僕と古代がリンクするということでいえば、この先の未来を作ってくれる新しい世代の人たちに、「ヤマト」という作品を伝えていきたい、受け渡していきたい。新たなる『2205』という作品でも、未来に想いを受け渡していくような、そんな希望が描かれると思うので、ファンのみなさんにも共感していただけたら嬉しいですね。
小野大輔
おの・だいすけ/5月4日、高知県出身。O型。主な出演作品は『宇宙戦艦ヤマト2199』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』古代進役、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ 空条承太郎役、『おそ松さん』松野十四松役、洋画吹替版『パシフィック・リム:アップライジング』ネイサン・ランバート役、など多数。

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(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会