フェラーリデイトナも登場!ミラノ・セールに出品される珠玉のグランドツーリングカー5選

6月15日に開催されるRMサザビーズのオークション、ミラノ・セールでは、欧州の様々な素晴らしいグランドツーリングカーが集結する。

【必見!歴史に残るグランドツーリングの名車たち】(写真24点)

グランドツーリングカーは、その名の通り、あらゆる可能性を秘めている。グランドツーリングカーは、大きなパワートレインを覆う優美なボンネットを持ち、長いホイールベースがもたらすストレスのないパフォーマンスと比類のない快適性を実現するために設計された車だ。スポーツカーの中には、スパルタンなラゲッジルームを持つものもあるが、グランドツーリングカーは、旅をするのにも十分なスペースが確保されている。今回紹介するグランドツアラーは、自宅から持ち込んだ荷物だけでなく、目的地に着いてからもストレスなくお土産を買えるだけのトランクルームを備えている車たちだ。また、格式高いホテルの車寄せに停められている姿はとても美しく、パッセンジャーをどこへでも連れて行ってくれるような姿勢と雰囲気が感じられる。

●1951年 アルファロメオ6C 2500 スーパースポーツ ヴィラ デステ クーペ バイ ツーリング 
予想落札価格 7600~8600万円

カロッツェリア・ツーリングを抜きに、グランドツーリングカーを語ることはできない。1926年にミラノで創業したツーリングは、スーパーレッジェーラ(超軽量)製法で知られ、最高級のシャシーに驚異的なボディを搭載していた。生産量が少なく、アルミ製のボディシェルを手作業で製作するツーリングのミラノの工房から生み出される作品は、単なるボディワークというよりも彫刻に近いものだ。この戦後のアルファロメオ6Cも例外ではなく、この印象的なヴィラ・デステのコーチワークを持つ36台のうちの1台であり、グランドツーリングに適したクーペスタイルで作られた31台のうちの1台でもある。1949年に空力的に優れたクローズドボディのデザインでグラン・プレミオ・レフェレンダムを受賞したツーリングは、イタリアのヴィラ・デステでの受賞を反映して、このスーパースポーツデザインの正式名称を変更した。ミラネーゼが製作したこのモデルは、パラッツォ・セルベローニのホームタウンとしての誇りを象徴しているのだ。

●1960年 アストンマーティンDB4 シリーズ2
予想落札価格 6000~7000万円

アストンマーティンは、ジェームズ・ボンドの忠実なパートナーとして、おそらく市販車の中で最も印象的なプロダクトプレイスメントとなり、英国の一流企業としての地位を確立した。しかし、アストンマーティンブランドのスポーツ性に関しては、この1960年型アストンマーティンDB4シリーズIIが証明するように、イタリアで早くから確立されていたのだ。アストンマーティンのチーフエンジニアであるハワード・ビーチは、ミラノの施設でツーリングと同じ軽量化の手法を用いて、このチューブラー・スタイルのシャシー・デザインを開発した。また、ツーリングのデザイナーであるフェデリコ・フォルメンティが全体のスタイリングを担当し、合金製で仕上げることで、英国ブランドにイタリア的なセンスを与えた。そんなステータスにふさわしいこの車は、過去20年間、スイスのとある一家の所有物として大切に保管されてきた。

●1963年 フェラーリ250GT/L ベルリネッタ ルッソ バイ スカリエッティ
予想落札価格 1億8600~2億4000万円

グランドツーリングカーのセレクションで、ピニンファリーナがデザインし、スカリエッティが製作したこの1963年型フェラーリ250GT/Lベルリネッタ・ルッソのフォルムを紹介しないのは、ほとんど冒涜に等しいだろう。12気筒3.0リッターのコロンボエンジンを搭載し、大陸を横断するほどの動力性能を発揮するルッソは、フェラーリの強力なパワープラントを、ピニンファリーナのエレガントなスタイリングとスカリエッティのコーチワークで包み込んだモデルである。この個体のように、外装はグリジオ・アルジェント、内装はネロ・フランツィ(NR1)というクラシックなカラーコンビネーションを身にまとった250GT/Lは、モータースポーツを中心としたフェラーリのコレクションの中でも、象徴的なベルリネッタとして特に存在感を放っていた。フェラーリの永続的な成功は、ミッドエンジンのスポーツカーやスーパーカー、ハイパーカーだけでなく、このようなクラシックなグランドツーリングロードカーによっても築かれたのである。

●1963年 フェラーリ250GTE 2+2 シリーズ3 バイ ピニンファリーナ
予想落札価格 5300~6000万円

フェラーリがミッドセンチュリーのグランドツーリングマシンの製作を得意としていたことは、ピニンファリーナが製作したこの1963年のフェラーリ250GTE 2+2シリーズIIIのようなモデルからもうかがい知ることができる。ライバルのランボルギーニが初めてグランドツーリングを作り始めた3年前に発売されたフェラーリ250GTE 2+2の第3世代は、1963年までにリアサスペンションの再設計やハンサムなボラーニ社製ホイールなど、長年の開発成果を発揮していた。このモデルは、2014年にイタリアで金属部分を取り除くフルリファービッシュが行われ、特に高い評価を受けている。また贅沢なペッレベージュのコノリーレザーのインテリアは、グリジオ・フモのエクステリアと完璧にマッチしており、この上なく趣味の良いグランドツアラーのオリジナルカラーコンビネーションとなっている。

●1973年 フェラーリ365 GTB/4 デイトナ ベルリネッタ バイ スカリエッティ
予想落札価格 7300~8300万円

黄色と黒の組み合わせが印象的なこの1973年式フェラーリ365GTB/4デイトナ・ベルリネッタ(スカリエッティ製)クォ、一部のフェラーリファンは、グランドツアラーの進化の頂点に位置するモデルだと言う。デザイナーのレオナルド・フィオラヴァンティが描いた豪華で流れるようなラインは、年を経るごとに繊細さを増しており、デイトナは1970年代のスタイリングの中で、自動車ファンなら誰もが納得できる作品のひとつだろう。
フェラーリ・ファンの多くが余計なものだと考えるのが、当時の米国仕様車に装備されていたサイド・リフレクター・ライトだが、この米国仕様の欧州所有車では、喜ばしいことにこれが取り外されている。また北米仕様のデイトナでは標準装備されていたエアコンも、このモデルではしっかりと残されている。フェラーリのスペシャリストであるBacchelli & Villaによってモデナでフルレストアされたばかりのこのベルリネッタは、すぐにでも旅に出られそうだ。

RM Sotheby's
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