ソフトバンクは6月9日、米Skylo Technologies(Skylo)と、衛星通信サービスの日本での展開に向け協業を開始したと発表した。両社は、宇宙空間や成層圏から通信ネットワークを提供する非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network:NTN)ソリューションの日本およびグローバルでの展開を推進していく。

  • ソフトバンクのNTNソリューションイメージ

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ソフトバンクは、Skyloが提供するIoT向け衛星ナローバンド通信サービスや、米OneWebが提供する低軌道衛星通信サービス、ソフトバンク子会社のHAPSモバイルが提供する成層圏通信プラットフォームを活用する。

SkyloのIoT向け衛星ナローバンド通信サービスは、漁業や鉱業、海運業などIoTの需要がある産業に対して接続を提供。OneWebの低軌道衛星通信サービスは、政府機関や企業、エンドユーザーに対して通信サービスをグローバルで提供する。

また、HAPSモバイルの成層圏通信プラットフォームは、成層圏からLTEや5Gなどの通信サービスを提供することで、インターネット環境が整っていない地域でも、スマートフォンなどのモバイル端末を利用することを可能にするとしている。

ソフトバンクグローバル事業戦略本部本部長の北原秀文氏は、「アナログな産業をデジタル化するためはNTNソリューションは非常に有効だ」と、見解を示している。