ロータスをパートナーに迎え、真のヨーロピアンテイストを実現|1989年式 いすゞ ジェミニ ZZ ハンドリング バイ ロータス Vol.3|駆け抜けるテンロク

【1989年式 いすゞ ジェミニ ZZ ハンドリング バイ ロータス Vol.3】

Vol.【2】から続く

 ここで登場するのは、後者のハンドリング バイ ロータス。イルムシャーがエアロパーツを装備してスポーティー色を前面に押し出しているのに対し、こちらは上質な欧州のスポーツカーテイストに仕立てたモデルで、ヨーロピアンテイストを極めることを最大のテーマとして開発された。

 そしてキーポイントとなっているのは、何と言ってもロータスがチューニングしたサスペンション。フロントに低圧ガス封入、リアに高圧ガス封入式ダンパーを採用したほか、ロータスチューンのラバーブッシュや底付きを防ぐ発泡ウレタン製ヘルパースプリングなど、ロータスのサスペンションテクノロジーが惜しみなく注入されているのだ。



 エンジンは、ハンドリング・バイ・ロータスで初めて市販車に搭載された1.6Lの4XE1型。カムが直接バルブを駆動するダイレクトカム駆動方式や可変吸気システム、デュアル排気システムなどを採用し、レッドゾーン7700rpm以上という高回転性能を実現。ライバルと遜色ないパワーやフィーリングを誇っていた。

 今では乗用車の生産から完全撤退してしまっているいすゞではあるが、このようなクルマ好きを熱くさせるモデルを、再びリリースしてくれることを切に願う。

OWNERS VOICE/CMに感化されて手に入れたジェミニにドップリ
「やっぱり、あのCMですね。あの斬新なCMじゃなかったら……ジェミニに乗っていなかったかも」と話す上園圭一郎さん。このジェミニは、何げなくネットでクルマ探しをしていたところ偶然発見し、わずか1週間で購入まで決定してしまったとか。そして、その後の上園さんのカーライフはジェミニ一色となり、初代プリウスも所有していながら、89年式のG/G(セダン)も手に入れてしまったそうだ。

 しかしなぜ、そこまでジェミニにハマったのか。「ちょうどいい大きさと、カクカクしたスタイリングがお気に入りです。ノーマルの状態が一番カッコいい!」と、魅力を話してくれた。

 その一方で現在の悩みは、手に入らない部品が出てきていること。昨年交換したECUも個人売買で運良く入手できたが、先を見越しての部品確保が大変だという。ただ、現状大きなトラブルはないので、塗装が劣化してきた部分の補修と、ブレーキ関連のオーバーホールが当面の予定だという。


4XE1型のゴールドのカムカバーなど【写真6枚】



1989年式 いすゞ ジェミニ ZZ ハンドリング バイ ロータス(JT190)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4070×1615×1365
ホイールベース(mm)  2400
トレッド前/後(mm) 1410/1390
車両重量(kg)  960
エンジン型式  4XE1型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1588
ボア×ストローク(mm) 80.0×79.0
圧縮比 10.0:1
最高出力(ps/rpm) 135/7200
最大トルク(kg-m/rpm) 14.3/5600
変速比 1速3.727/2速2.043/3速1.448/
4速1.027/5速0.829/後退3.583
最終減速比 4.117
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/コンパウンドクランク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 185/60R14(前後とも)
発売当時価格 157.3万円