東レは5月26日、家庭用浄水器「トレビーノ」シリーズから、新浄水システム「トレビーノ ブランチ」を発売。「画期的なアンダーシンク浄水器」とのこと、どんな浄水器なのか発表会で体験してきました。

  • 新浄水システム「トレビーノ ブランチ」発表会から。ゲストはタレントのギャル曽根さん

家庭用の浄水器は、水道水をフィルターなどでろ過して不純物を取り除くものです。日本の水道水は高い安全基準によって飲んでも問題ありませんが、それでも塩素の臭いや、水道管を通る過程で付着した臭いで違和感を覚えるときがあります。そこで活躍するのが浄水器。飲む直前に水の不純物を除去して、おいしい水にするというわけです。

  • 水道水が家庭に届くまでには、いろいろなものが混入しますね(品質には問題ありませんが)

浄水器には、水道の蛇口に取り付ける「蛇口直結型」、容器に水を注いで冷蔵庫などに入れて使う「ポット型」、シンクの下に収納して使う「アンダーシンク型」といったタイプがあります。ほか、塩素を取り除いて髪などを洗える「浄水シャワー」なども。

  • 家庭用浄水器には大きく4つのタイプ

そんな浄水器、購入を検討する人が増えているそうです。コロナ禍で在宅時間が増えたことも影響していますね。

「ステイホームによって自宅で食事をする機会や、水を使う量が増えました。これまでペットボトルなどで水を購入していたご家庭でも、ゴミ捨てや購入コストを考えて浄水器を買うケースが増えています。ほかにも、浄水器の買い換え、水回りのリフォームで浄水器の導入も増加しており、当社では売り上げが約10%伸びました」(東レ トレビーノ事業部 佐々木直美さん)

  • ステイホームにより浄水器の需要がアップ

好みの水栓と組み合わせて使える画期的な浄水器

こうしたトレンドを踏まえ、登場したのが新製品「トレビーノブランチ」です。

「トレビーノブランチ」はアンダーシンク型の浄水器。シンクの下にカートリッジを設置するので、蛇口周りもすっきり。とはいえ、アンダーシンク型は設置の課題もありました。

1つは、水栓の選択肢が少ないこと。浄水と原水を1つの水栓から出したい場合は「複合水栓」を選ぶ必要があります。しかし、複合水栓は選択肢が少なく、自分にとって使いやすくてお気に入りの水栓が見つかるとは限りません。

  • アンダーシンク型の浄水器は、水栓の選択肢が少ないことが課題

2つめは、原水と浄水用で2つの水栓が必要になること。好みの水栓を使いたい場合は、原水用と浄水用で2つの水栓を使う方法もあり、原水用には好みの水栓を選べます。しかし、浄水用に別の水栓を立てなくてはいけないため、水栓が2つになります。シンク周りのスペースが狭くなりますね。また、水栓が2つだとデザインの統一感が損なわれることがあって、キッチン全体のデザインにも影響します。

  • 素敵な水栓を選んでも、水栓が2つあると統一感を取りにくいことも

こうした課題によって「浄水器そのものをあきらめてしまう人も多かった」と、東レ トレビーノ事業部の吉田浩之さんは話します。加えて、アンダーシンク型の浄水器ではカートリッジが高額というネックもありました。

そして、これらの課題を解決したのが、今回の新製品「トレビーノブランチ」です。好みの水栓を選べるため、海外ブランドの水栓、タッチセンサー水栓、シャワー水栓など、さまざまな水栓で浄水が使えます。しかも、浄水の専用水栓や切り替えスイッチなども不要なので、シンク周りがすっきり。キッチンのデザインを損なわないというわけです。

希望小売価格は55,000円(水栓、工事費用含まず)。分岐式の電磁弁、コントローラー、浄水カートリッジ、付属品がセットになっています。

トレビーノ ブランチのポイントは、独自技術の「分岐式電磁弁」です。水道水と浄水の流路を切り替えられるようになったことで、水栓の問題を解決しました。

分岐式の電磁弁内には水の動きを感知するセンサーが配置され、「水を出す」「水を止める」という動きをセンサーキャッチすると、コントローラーが電磁弁に指示を出して水の経路を切り替える仕組みです。

  • 黒いパーツが「分岐式電磁弁」

  • 左側の四角いパーツがコントローラー。中央~右に見える円柱のものがカートリッジです

  • 電源は乾電池

分岐式電磁弁はH101×W129×D109mmとコンパクトのため、シンク下の限られたスペースにも設置が可能です。

電源には単3形電池×4本を使い、コントローラー内の電池ボックスにセット。コントローラーは通知音を出す機能も備えており、浄水を出しているときは「ピッ!ピッ!ピッ!」と音が鳴るため、使っている水が浄水なのか水道水なのかが分かります。

電池やカートリッジが交換時期になったときは特定の音が鳴るため、安心ですね。トレビーノ ブランチのカートリッジは「SKC88.X」で、希望小売価格は9,130円です。

カートリッジのろ材は活性炭、中空糸膜(ポリスルホン)、イオン交換体。性能としては、残留塩素、濁り、溶解性鉛や総トリハロメタンといった、JISの13項目をクリア。年間4,000リットル、1日あたり約10L使用できます。東レによると「4人世帯で1日に使用する浄水量は7.2L」とのことなので、たっぷり使えますね。

発表会ゲストのギャル曽根「シンク周りがスッキリ」

発表会にはゲストとしてタレントのギャル曽根さんが登場。トレビーノブランチをセットしたキッチンで、素麺を冷麺風に仕上げました。

【動画】1つの水栓で浄水と原水を切り替えます。ちょっと聞き取りにくいのですが、動画では浄水が出ているため「ピッピッ」と音がしています
(音声が流れます。ご注意ください)

「オシャレな水栓でしかも浄水が出るなんてスゴイ。料理しがいがありますね。浄水になるとピッと音が鳴るので分かりやすいです」とギャル曽根さん。

スッキリしたオシャレなキッチンだと、家事のテンションが上がると話していました。また、「浄水を使うと雑味がなく出汁がおいしい」とも。

東レの担当者によると、アンダーシンク型の浄水器は水栓込みで70,000円前後のものが主流とのこと。「トレビーノ ブランチ」は水栓を含まず55,000円なので、選ぶ水栓によってトータルのコストは変わります。でもそのぶん、自分の好きな水栓を選べて理想のキッチンに近づけます。

新築物件やリフォーム物件はもちろん、管理会社の許可が得られれば賃貸物件でも設置できるかもしれません。「全国における浄水器の世帯普及率はおよそ4割」とのことですが、トレビーノ ブランチの登場で、今まであきらめていた家庭でも浄水器をつけられるようになりそうですね。まさに画期的な製品と言えるでしょう。