「但馬屋珈琲店」、国産無農薬コーヒーをネット販売 EC売上は70%超の成長

新宿などで「但馬屋珈琲店」の実店舗5店を運営するイナバ商事は5月21日、国産無農薬コーヒーの数量限定販売をECで開始する。販売するのは、5月12日に本店と小田急店の2店舗限定で先行発売した商品。同社が販売する国産のコーヒー豆は、「凍結解凍覚醒法」という独自製法で生産されている。原料のコーヒー豆は岡山県の農家から直接仕入れているという。

ECサイトでは実店舗で焙煎したこだわりのコーヒー豆を販売している。「但馬屋珈琲店」のブランド力を高めるため、モールへの出店は控え、自社ECサイトを中心で販売しているという。品質の高さからギフトにも多く利用されているという。

実店舗では、同コーヒー豆で入れた「にっぽんプレミアム」というコーヒーを、1杯税込1800円で販売している。

ECでの販売量と価格は未定だが、50グラムで4000~5000円になるとみられる。焙煎度合いは「浅いり」で、注文後に加工を施すという。

焙煎は店舗で行う

同社が実店舗を構える新宿や吉祥寺は、コロナ禍で人通りが激減した。本店がある新宿西口「思い出横丁」には多数の居酒屋があったが、現在では閉店する店舗も出てきている。「本店は午後11時まで営業していたこともあり、飲み会の後の需要もあったが、今は全くない状況だ」(担当者)と話す。

2020年1―12月のEC売上高は、ECに注力したこともあり、前期比で76.9%の増収となった。2021年に入ってからも1~4月の4カ月間のEC売上高は前年同期間比で78.6%の増収だったという。「国産コーヒーは生産量も少ないため、直接的に売り上げへの影響はないと思う。これをきっかけに認知度を高めていきたい」(同)と話す。

「現在は夢物語だが、いつか新宿の地でもコーヒーを育て、栽培から抽出までを地産地消でできたらと思う」(同)と話している。

「但馬屋珈琲店」

https://shop.tajimaya-coffeeten.com/