最近は防犯カメラや警報アラームなどのホームセキュリティも整備が進み、侵入窃盗事件は年々減少傾向にあるようです。

しかし、一昔前は家に鍵もかけずに外出する人も多かったと聞きますし、今と比べればセキュリティ対策などはザル同然だった気がします。一体、昔の人はどうやって防犯に取り組んでいたのでしょう?

その答えのひとつがツイッターで示され、多くの関心を呼んでいます。

  • タンスの引き出しからハーモニカのような音が……?

  • 音色はぜひ動画でご確認ください

ツイ主は「新宅睦仁 SHINTAKU Tomoni」(@tomonishintaku)さんで、「古いタンスになぜかハーモニカらしきものが仕込まれていることが判明」というコメントとともに、珍しいタンスの動画をアップしました。

亡くなった祖父の部屋を片付けていると、古いタンスになぜかハーモニカらしきものが仕込まれていることが判明。開閉すると無駄に陽気な音が鳴る。これは手作りなのか、あるいはとんでもない珍品なのか、どうか。

引き出しを開閉するたびに音を奏でるなんて実にユニークですが、物珍しさが話題を呼び、現在ツイートは2.8万件のリツイート、10.6万件のいいねを獲得(5月18日時点)。一方、このタンスに見覚えがある人も多いようで、多くのコメントが寄せられています。

「盗難防止の細工の一つだと認識しています」「昔の防犯アラームですね」「明治時代から大正時代にかけて、嫁入り道具などとして、当時はよく出回っていたものだそうです」「私の実家にもあります。防犯目的だと知って、日本人の知恵と技術を誇らしく思いました」「先月亡くなった大正生まれのひいおばあちゃんの箪笥がコレでした」「これは私の実家にもあり、母は『泥棒よけのハモニカ箪笥』と言っていました」「防犯対策と知って胸熱です。職人さんのお仕事素晴らしい」

どうやらこの珍しいタンスは、昔の防犯アラーム機能も担っていたようです。もちろん、ハーモニカ音を鳴らすためには高い密閉性が必要。そのためには引き出しに無駄な隙間があってはならず、高い職人技術が求められます。

話題のハーモニカ・タンスは当時の知恵と技術の結晶として、令和になった今も多くの人を魅了しているようです。