厚生労働省は5月19日、第10回(2020年)「21世紀出生児縦断調査(2010年出生児)」の結果を発表した。同調査は、2001年出生児と2010年出生児を比較しながら、少子化対策などの施策における基礎資料を得ることを目的としたもの。調査時点における子供の年齢は、10歳(小学4年生)。

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小学4年生の母親の就業率は77.0%

2010年出生児の母親の就業率は、出産1年前の61.9%から出産半年後は35.5%低下したが、その後は年々上昇し、子供が小学4年生になった今回は77.0%に増加。2001年出生児(第10回)の65.7%と比べて11.3ポイント上昇した。

出産1年前の就業状況が「勤め(常勤)」の母親のうち、第1回調査から第10回調査まで継続して「勤め(常勤)」の割合は、2010年出生児では36.5%で、2001年出生児の25.9%より10.6ポイント高かった。

  • 母の就業状況の変化・世代間比較(出典:厚生労働省Webサイト)

次に子どもの生活状況についてみると、小学4年生に携帯電話(スマホ含む)を持たせている割合は32.8%で、2001年出生児の14.4%に比べて18.4ポイント増加。持たせた時期については、「小学1年生から」が31.6%で最多となった。

登校日にコンピューターゲームをする小学4年生の割合は74.8%で、2001年出生児の65.2%から9.6ポイント上昇。ゲームをする時間については、「1時間未満」が48.1%(第7回(小学1年生)71.2%)、「1~2時間未満」が38.7%(同24.1%)、「2~3時間未満」が9.8%(同3.7%)、「3時間未満」が3.5%(同1.0%)と、学年が上がるにつれて長くなる傾向がみられた。