ECプラットフォーム「futureshop」、1-3月の流通額は昨対比154%の433億円 2月に稼働店舗数が2800店突破

フューチャーショップはこのほど、SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」における2021年1月~3月の流通額などをまとめた調査「変化が起こったこの1年、ECにはどう影響した? 数字でよみ解くEコマース」を公開した。流通額は昨対比154%の433億円に達し、2021年2月には稼働店舗数が2800店を突破した。生活者のEC利用機会、企業のEC投資ともに加速した1年だったとしている。

「変化が起こったこの1年、EC利用にはどう影響した? 数字でよみ解くEコマース」と題して公開した、2021年1月~3月における「futureshop」のサービスについてのまとめによると、「futureshop」シリーズの流通額は433億円で同時期の昨対比は154%。2020年度の流通額も昨年比148%となった。2020年4月には2500店だった「futureshop」シリーズの稼働店舗数は、2021年2月に2800を突破し、消費者のEC利用、企業のEC投資ともに大きく伸長した。

「futureshop」を1年以上継続利用している店舗に限定して調査した、流通額の上位5業種は、「車用品・バイク用品」(320.12%)、「ゲーム・おもちゃ・ホビー」(262.23%)、「スイーツ」(163.33%)、「インテリア・寝具・収納」(161.33%)、「食品」(159.74%)。「安心・快適な移動」「巣ごもり時間の充実」などが読み取れる結果となり、この1年の傾向に大きな変化なかったとしている。

さらに、2020年・2021年1月~3月の各月の注文件数が100件以上の店舗の中から無作為に抽出した500店舗を対象に、注文件数、購入単価、新規顧客の利用状況、決済手段についての調査を行った。その結果、注文件数はデバイスを問わず、各月とも前年より増加した。デバイス全体の昨対比は、161.79%と1月が最も高く、3月に向かうにつれ減少傾向にある。「EC利用にコロナ禍が影響を与えた」と仮説を立て、昨年同時期の状況を振り返ると、厚生労働省の資料では新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が2020年1月16日に日本で初めて発生。2020年2月中旬頃から、「不要不急の外出を控えて」など在宅を推奨する呼びかけが多く見られるようになったとし、2020年は日を追うごとに外出の機会が少なくなり、実店舗での買い物が減少し、EC利用機会の増加につながったことが影響しているとの見解を示した。

購入単価については、PC経由がスマートフォン経由よりも2割程度高いという結果は調査開始から変化がなかった。1月~3月にかけ、単価自体はほぼ変化していないものの、3月は昨対比でスマートフォン経由が110.43%、PC経由が108.55%と他月より高い結果となった。その要因として、一般的に既存顧客の購入単価は新規顧客よりもやや高い傾向が見られることを挙げた。2020年3月は、在宅推奨の呼びかけを受けたEC新規顧客が増加。一方2021年3月は、既存顧客の購入が増加したため、単価自体は他の月と変わらないものの昨対比では高い数字が出たと推察している。

新たに会員登録した顧客の利用を新規利用とみなし、各店舗の平均増加率を月ごとに調査した結果では、1月が178.67%ともっとも高く、注文件数の変化をなぞるように3月に向かうにつれ低下した。この結果から、昨年3月から徐々に新規EC利用が増加していたことがうかがえるとしている。

購入者が利用した決済方法を「クレジットカード」「ID・QR決済(Amazon Pay、楽天ペイ(オンライン決済)、Apple Pay、PayPay)」「現金・その他決済(店頭払いや後払い、銀行振込やコンビニ払いなど)」の3つに分け、各月の利用割合を前年の同月と比較した結果、クレジットカード利用の割合は変化せず、ID・QR決済利用が増加し、現金利用が減少したことがわかった。


【各月決済手段の割合/件数(調査対象店舗全体)】


上記3つの決済方法すべてを提供する店舗のみに限定した決済方法の調査では、ID・QR決済の利用率が現金を超える結果となっており、クレジットカードも含め、キャッシュレス化は着実に進んでいることがより顕著になった。キャッシュレス利用が全体の約3/4を占め、中でもID・QR決済利用が3割を超えており、EC利用でもID・QR決済の利便性や各サービスのプロモーションに応じた利用がさらに浸透しているように見受けられるとしている。決済方法ごとの対前年の成長率においても、ID・QR決済が高く、現金・その他が低い結果となっている。


【各月決済手段の割合/件数(3種類の決済手段提供店舗のみ)】


なお、同調査のインフォグラフィックは、同社Webサイトにて公開している。


「変化が起こったこの1年、ECにはどう影響した? 数字でよみ解くEコマース」
https://www.future-shop.jp/magazine/infographic-2020ec-4