[写真]=J.LEAGUE、兼子愼一郎
◆■柏レイソル ポテンシャルの片鱗を見せる新外国籍選手の躍動に期待

【プラス材料】
 新外国籍選手のMFアンジェロッティとMFドッジが合流以降はコンスタントに出場を重ね、順調にコンディションを上げてきている。ネルシーニョ監督は「まだ理想からはほど遠い」と言うものの、それでもアンジェロッティはJリーグYBCルヴァンカップ第5節の浦和レッズ戦で3得点に絡み、ドッジは前節のアビスパ福岡戦で攻守において機動力の高いプレーを見せ、高いポテンシャルの片鱗は見せた。ここまでは流れを変えるジョーカーとしての起用が多いが、よりコンディションを上げてチームにフィットすれば面白い存在になりそうだ。

 一時は負傷離脱者の多かった台所事情も、最近はDF大南拓磨やMFマテウス・サヴィオなど次々に戦列復帰を果たしている。徐々に陣容も整い、今週1週間の準備期間ではこれまで手をつけられなかった戦術面の修正を入念に行った。

【マイナス材料】
 現在、リーグ戦2連敗中。その2試合とも前半に決定的なチャンスを何度も作りながら仕留めきれず、後半にあっさり失点するという同じような試合展開となった。しかも、相手に先制されると時間が多く残されているにもかかわらず焦りが生じ、全く得点の気配がしない拙攻が続いていた。ビッグチャンスでも決めきれない決定力不足、相手のワンチャンスで失点する守備、さらにビハインドを背負ってからの拙い試合運びと、課題はあまりにも多い。

 起爆剤になりうる4人の新外国籍選手のうち、FWペドロ・ハウルはルヴァンカップの浦和戦で負傷して戦線離脱。DFエメルソン・サントスはまだコンディションが上がってきておらず、状況を打破する戦力にはなりきれていない。

文:鈴木潤

◆■FC東京 苦境の中にも一筋の光明あり。課題をどこまで修正できているか

【プラス材料】
 勝利から遠ざかり、苦境にあえぐFC東京。だが、前節の鹿島アントラーズ戦でフル出場を果たしたMF青木拓矢は「重心が後ろに重すぎた。次節に向けて選手同士でも話し合い、攻守に自分たちから仕掛けたい」と話す。課題を明確に捉えているだけに、修正に期待がかかる一戦だ。

 その鹿島戦では途中から3バックシステムに変更し、勢いが出た。ゴールは奪えなかったが、交代選手を中心にスムーズな対応力を見せたことは明るい材料と言えるだろう。コロナ禍のため合流が遅れていたDFブルーノ・ウヴィニも急きょ途中出場。コンディションはまだ万全とは言えないようだが、鹿島戦を欠場したDF渡辺剛の状態によっては彼を先発に抜擢する可能性もありそうだ。

 敵地『三協フロンテア柏スタジアム』でのリーグ戦は2連勝中。アウェイでの相性の良さもプラスとしたいところだ。

【マイナス材料】
 連敗中のいずれの試合も、早い時間帯に先制点を奪われていることが気がかりだ。シーズン当初は逆転勝利をつかむこともできていたが、現状ではなかなかビハインドを跳ね返すことができず、自陣に押し込まれる時間が長い。

 ボールを奪う位置が低すぎること、奪った後の選択として、速攻とボールを大事にして遅攻に持ち込むための使い分けができていない。そこに迷いが見て取れる。

 長谷川健太監督のもとでは初のリーグ戦5連敗を喫し、チームを取り巻く雰囲気が下向きになっていることも否めない。青木は「勝つためにプレーしているが、たとえ負けたとしても迷いなく、収穫のあるゲームをしたい」と続け、今こそより一層のコミュニケーションを取り、意思統一を図る必要性がある。

文:totoONE編集部