俳優の町田啓太が、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で新選組副長・土方歳三を演じる。5月9日放送の第13回から登場する。町田にインタビューし、土方歳三役への思いや役作りについて話を聞いた。

大河ドラマ『青天を衝け』土方歳三役の町田啓太

池田屋事件で功績を挙げた新選組の副長・土方歳三。幕臣になった栄一(吉沢亮)とある任務で出会い、同じ百姓出身ということもあって意気投合するという役どころだ。

土方歳三役のオファーを受けたときから「すごく楽しみにしていました」と撮影を心待ちにしていたという町田。「僕は時代劇が好きで剣道を始めたので、新選組、土方歳三ということで、もしかしたら殺陣もあるのではないかと、すごく心惹かれていました」と殺陣シーンも楽しみに。

一度は羽織ってみたいと憧れていた新選組のダンダラ羽織を衣装として羽織ったときは、感慨深かったという。「いろんな意味で大きいですね。当時のものではないにしても、すごく身が引き締まる。田舎町で木の枝を振り回していた幼少期の自分を考えると感慨深い。ありがたいご縁をいただけたなと思いました」とうれしそうに話した。

演じるにあたって土方について調べる中で、改めて土方のすごさを感じたという。「すごく自信のある人で、“鬼の副長”と呼ばれるくらい狂気もあったのかなと思っていましたが、調べていけばいくほど、自分自身にも厳しく、周りにも厳しく、自分の筋を通そうとやってきた人物だと思いました。それは本当に心が強くないとできないことだし、いろんな考えを自分の中に落とし込んで動かなければできない。すごいなと思うところがたくさんありました」。

そんな土方に影響を受けているようで、「強くあらねばと思いますね」と町田。「どう生きるか、どう死ぬかに重きを置いていた人物で、そういうところは今も考えないといけないなと。自分自身はどうありたいか、自分に問うようになりました」と明かした。