[写真]=Photoraid、兼子愼一郎
◆■ガンバ大阪 安定感ある守備で王者の攻撃をどこまで封じ込められるか

【プラス材料】
 前節のセレッソ大阪戦に引き分けて連敗を免れたものの、いまだ復調の兆しが見えない。GK東口順昭を含めたDF陣の堅守は心強い限りだが、そのポジティブな要素すら本来目指すべき攻撃サッカーにブレーキをかけている印象もある。それでも先制された劣勢の展開からPKで同点に追いつけた事実は、ほんの少しとはいえ選手の心理的なプレッシャーを軽減するものになったはず。

 また、第18節のサガン鳥栖戦でのFW宇佐美貴史に続き、C大阪戦でFWパトリックに今季初得点が生まれたことも好材料だろう。

 元日の天皇杯も含めれば、今年3度目の対戦となる昨季王者の川崎フロンターレ戦に向けても、この勝ち点1が背中を押すものになったと信じたい。先にも書いたとおり、8試合で5失点という守備の安定が川崎Fの圧巻の攻撃力をいかに止めるのか。注目したいところだ。

【マイナス材料】
 C大阪戦は活動再開から7試合目だったが、どこでボールを奪い、どこから攻めるのか。指揮官の狙いが今ひとつ分からず、得点の匂いも感じられなかった。宮本恒靖監督は「相手もプレッシャーをかけてきた中でスムーズにボールを運ぶという点ではうまくいった部分もあった」と語ったが、攻撃の迫力を出すには至っていない。

 選手それぞれが個性を発揮するというよりは、個々が連動なく懸命に走り回って消耗していく姿も目につく。加えて得点も奪えない、結果も出ないとなれば……。チーム状況は深刻と言わざるを得ない。

 攻守どっちつかずの戦いを続けるよりも、取り返しがつかないことになる前に現時点でのストロングポイントである守備に重きを置いて自信を取り戻すことが先決かもしれない。C大阪戦の前半途中にケガで途中交代となったMF小野瀬康介の状態も心配だ。

文:totoONE編集部

◆■川崎フロンターレ 天王山2連勝で独走態勢が加速。盤石の強さに陰りなし

【プラス材料】
 天王山と目された2位の名古屋グランパスとの2連戦を連勝で飾った。勝ち点差が「9」に広がっただけではなく、注目を集めたカードで「川崎フロンターレ強し」を印象づけるには十分な結果だったと言えるだろう。

 特筆すべきは、やはり得点力だろう。リーグ随一の堅守を誇る相手から2試合合計で7得点を奪った。エースのFWレアンドロ・ダミアンが好調を維持し、ここまでJ1最多タイの9得点を記録。今季はポストワークを生かしたアシストも目立ち、申し分のないパフォーマンスを見せている。自身の2桁得点は目前に迫っており、ここで達成といきたいところだ。

 開幕から14試合負けなし。試合数にバラつきはあるものの、優勝争いでも頭3つ分ほど抜け出した格好となっている。さらなる独走態勢を固めるべく、勝ち点3を積み上げたい。

【マイナス材料】
「ビッグマッチの後の試合のテンションは難しいところはある」と、DF登里享平はこの一戦に向けて気を引き締めている。かつ、約1週間のインターバルがあったガンバ大阪に対して、川崎Fは中3日での連戦となる。名古屋との天王山を終えた直後だけに、このアウェイゲームに臨むコンディション調整は懸念材料。連勝中なので、メンバーの大幅な入れ替えはなさそうだが、MF脇坂泰斗が先発に復帰する可能性はあるだろう。

 名古屋との2試合目で喫した2失点は、チームとしての反省点でもある。「前半からタフなゲームだったので、運動量が落ちたのは仕方がないですが、そこでもうまくコントロールしなくてはいけなかった」と、登里はゲームコントロールにおける課題を述べる。試合の進め方、終わらせ方を意思統一することで盤石の戦い方を目指したい。

文:いしかわごう