BEENOS、1-3月の越境EC流通総額は35.2%増 四半期ベースで100億円突破、北米向け新配送サービスが成長けん引

BEENOSの2021年1-3月期(純第2四半期)におけるグローバルコマース(越境EC)の流通総額は、前年同期比35.2%増の105億5300万円となり、四半期ベースで初めて100億円を突破した。直井聖太CEOは、「グローバルコマースを中心に成長が加速しており、業績の上方修正を行った。これでもだいぶ保守的」とさらなる成長に自信をのぞかせている。

グローバルコマースの2020年10月‐2021年3月期(第2四半期)の流通総額は、前年同期比39.4%増の194億8200万円になった。成長をけん引したのは北米向けだという。「当社の取り扱いの中でも米国向けが1位になっている。北米向けの新たな配送プランの提供がポジティブに働いている。従来に比べると50%くらい送料がお得になっている」(同)と説明する。



同社は2021年2月に子会社が運営する越境ECの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」において、北米向け新配送サービスを導入している。さらに、同4月には北米・中米・南米向けの新配送サービス「Buyee Air Delivery」の提供を開始。配送会社はFedExかDHLか選択できないものの、対象地域への最安値の料金で配送できるという。サービスを刷新することで物量が高まっても安定して配送できるように改善している。

有力ECサイトに、タグ設置のみで自社ECサイト上に海外専用カートを簡易に開設できる「Buyee Connect」の導入が進んでいる。2020年11月に「LOCONDO.jp」に導入したのを皮切りに、「北欧、暮らしの道具店」「キナリノモール」「有賀園ゴルフオンライン AGO」などへも導入している。


日本アニメの人気も成長を後押し
直井CEOは「日本のアニメ全般への関心が高まっている。『鬼滅の刃』の映画が米国でヒットしているのも追い風になる。当社ではリユース商材も扱っているので、『鬼滅の刃』のグッズも売れている」という。

同社はアニメやエンタメの国内外のEC展開を積極的に支援している。日本のコンテンツへの関心が世界中で高まることにより、同社の流通総額の伸びにも追い風になる。

3月には「ポケモン」の中国越境ECを同社がサポートすると発表している。アリババグループの越境ECサイト「天猫国際(Tmall Global)」への出店をサポートし、問い合わせ対応や配送なども支援する。


コロナ収束でも成長継続を見込む
コロナ禍による巣ごもり需要、EC化が進んだことが、越境ECの成長につながっている。海外でのワクチン接種が進むことで、コロナが収束していくと越境ECのニーズも落ち着いてくるのか、直井CEOに尋ねると「当社で取り扱っているのは、インバウンド消費で扱っている商材とは違う。渡航できないから越境ECで買うという流れとは異なると思っている。それよりもコロナ禍でECを積極的に使わなかった人が、ECを利用するようになったことが大きい。この流れは今度も続くと見ている」と話す。

グローバルコマース事業の2021年9月期における流通総額の予想を、期初計画比16.1%増の397億円に上方修正している。