60歳代は72.6%がLINE利用 ペンシルがシニア世代のLINE利用動向を調査

研究開発型ウェブコンサルティング事業を展開するペンシルは4月28日、60歳から87歳までのシニアを対象に実施した、シニア世代の「LINE」利用動向と「LINE」公式アカウントに関する意識調査の結果を公開した。60歳代では72.6%が「LINE」を利用しており、女性の方が利用割合が高く、「トーク」の利用率がもっとも高いことなどがわかった。

総務省情報通信政策研究所が2020年9月に発表した「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、シニア世代が利用しているモバイル端末は、スマートフォンが7割を超えるという結果がでている。また、コロナ禍に伴う外出自粛等をきっかけに、情報収集や家族との連絡手段としてシニア世代のスマートフォンの利用が加速したことも予想される。

こうした背景を受けペンシルでは、スマートフォンを利用する上で代表的なコミュニケーションツールとなっている「LINE」のシニアにおける利用状況の把握と、SFO(シニアフレンドリー最適化)サービスへの活用を目的に「LINE」の利用動向に関する調査を実施。4月28日の「シニアの日」に合わせ結果を公開した。同調査の調査期間は2021年1月29日~2月28日、対象はペンパルのシニアモニター登録者177名(全国の60歳~87歳の男女)。

調査の結果、「LINE」利用者の年齢分布では、年齢が若いほど利用者が増える傾向がみられた。60歳代(60~69歳)では利用者が72.6%を占めるのに対し、70歳代(70歳以上)では47.1%に留まる結果となった。女性の方が利用する割合が高く、広告等への活用には女性をターゲットとした検討も必要と考えられるとしている。

所有インターネット機器についての設問では、「LINE」利用者のスマホ所有率(スマホとパソコンなど他の機器を複数持っている場合を含む)は83%と高い。一方「LINE」を利用していない人のスマホ所有率は43%と「LINE」利用者の半分の割合だが、パソコン所有率が高い(その他の機器含むパソコン所有比率は82%)結果となった。



「LINEで最も利用するサービス」は、「トーク」が群を抜いて1位となった。「LINEの利用サービス(3つまで)」の問いでも、1位の「トーク」と2位の「トーク(通話)」の合計でおよそ6割を超えた。3位には「ニュース」(16%)が入った。この結果から、「LINE」の「トーク」はシニア向けの広告宣伝媒体として魅力があり、今後の利用者の増加予測から、付加価値はさらに上がっていく可能性が高いとの見解を示した。「トーク」の相手は「子ども」との利用が多く、シニアが子どもの支援で「LINE」を使いはじめたことの裏付けともなっているとし、利用に慣れてくれば徐々にその利用用途が広がっていくことが予想されるとしている。



企業のLINE公式アカウント登録数は、「2~5社」と答えた人が30%と最も多いが、11社以上と答えた人も24%に上る。回答したシニアのうち、約8割が1社以上登録している結果となった。これまでのシニア対象の調査からみて多い数値であり、LINEの活用が拡大していることの裏付けともいえるとしている。企業公式アカウントの登録理由は、最多の「無料スタンプ」(36%)と、次ぐ「セール最新情報」(35%)で約7割を占める結果となった。無料のスタンプは、普段利用している「トーク」のオプションとして、シニアでも利用が拡大しつつあると思われるとしている。



「LINE」未利用者に普段の通信手段を尋ねたところ、携帯電話とショートメール含むEメールが大多数を占め、SNSの利用は僅か2%にとどまった。一方で「LINE」の認知度は9割に達した。シニアは昔からの携帯電話とEメールに慣れているので、ほかの通信手段の必要性がなかったと思われるが、「LINE」の認知度は高く、スマートフォンの所有率アップに併せて「LINE」の利用率も上がっていくと考えられるとしている。



「ペンシル」のサイトでは、同調査のレポート全文ダウンロードを提供している。


「ペンシル」調査レポート
https://www.pencil.co.jp/release/20210428_01/