「男性向けの下品な広告が多かったので…」文系・女子大→プログラミングに目覚めたきっかけを、ITエンジニア兼マンガ家・ちょまどが語る
AKB48の向井地美音がパーソナリティをつとめ、公認会計士の澤昭人から身近にある経済の仕組みをわかりやすく学んでいくTOKYO FMの番組「ジュグラーの波~澤と美音のまるっと経済学~」。4月22日(木)、29日(木・祝)放送の「美音のまるっとエコノミー supported by PE-BANK」のコーナーでは、ITエンジニア兼マンガ家の“ちょまど”こと千代田まどかさんを迎え、現在携わっている仕事のことや、今後の夢などについて伺いました。


千代田まどか(ちょまど)さん、向井地美音



◆“プログラミング沼”にハマったきっかけ

向井地:ちょまどさんは、某有名な大手外資系 IT 企業の社員さんだそうですね。

千代田:OSやパソコン、みんなが使うメーラーなど、最近はクラウド(サービス)も頑張っていて、ゲーム機も出しています。

向井地:すごいヒントをくれますね。バレちゃうんじゃないですか(笑)?

千代田:大丈夫です(笑)。推し会社に入社できてすごくうれしいので。

向井地:会社にも推しがあるんですか!?

千代田:会社のミッションに共感できて、その会社がつくるプロダクト(製品)のファンであれば、その会社に入社するのがいい。だから“推し会社”って言っています。

向井地:いまのお仕事に至った理由は?

千代田:女子高、女子大と進学して、大学時代にプログラミングに目覚めました。女子大で文系だったので、まわりにプログラミングの話ができる人がいなくて寂しかったんです。

向井地:そうですよね、きっと。

千代田:Twitterで、プログラミングのオタク界隈の人たちとコミュニケーションして、いろいろと教えてもらって楽しかったんです。“やっぱりユーザーコミュニティは重要だ!”って思ったので、いまの仕事に就きました。

向井地:“自分はこれが好き!”と自信を持って言えることを仕事にするのって、すごく楽しいですよね。

千代田:本当にその通りだと思います。

向井地:働いている世界は違いますけど、考え方がすごく似ている気がして、とても共感できます。

千代田:うれしい!

向井地:大学生のときに初めてコードを覚えたんですか?

千代田:そうですね。私はオタクで腐女子なので、BL(ボーイズラブ)の小説や絵をたくさん描いているのですが、当時はまだ“腐女子はもっと隠れるべき”っていうカルチャーでした。だから(それを載せるための)個人サイトを作る必要があって、まず大学時代にサイトの作り方を覚えました。

向井地:なるほど。

千代田:無料のサーバで作ったので仕方がないんですけど、すべてのページにバナー広告が出るようになってしまって……。男性向けの下品な感じの広告が多かったので、サイトに訪問してくれる女の子には、“こういうものは見せたくないな”と思い始めたのがきっかけです。

その広告を消す方法を調べたら、自分でサーバを立てればいいことがわかったので、掲示板を自作して(Webプログラミング言語の)PHPなどを勉強していくうちに、気づいたらめっちゃプログラミングが好きになっていて。

向井地:すご~い! それは全部独学で学ばれたのですか?

千代田:独学プラス、Twitterでエンジニアの方々のコミュニティで教えてもらいました。私の場合、対人間のコミュニケーションは難しいけれど、対コンピュータとのコミュニケーションはすごく合っているなと思いました。プログラミングは書いた通りにしか動かないので。

向井地:すごい考え方! 確かに人間関係より(プログラミングのほうが)ずっと楽しいのかもしれませんね(笑)。

◆自らが女性エンジニアのロールモデルに

向井地:ちょまどさんは、「ラブライブ!サンシャイン!!」の公式コラボマンガを描くなど、IT以外のお仕事もされているそうですね。副業は大変ですか?

千代田:時間がないですね。特に締め切り前は、廃人みたいな生活リズムになってしまいますね(笑)。

向井地:もちろん本職も忙しいと思いますけど、どういうペースでマンガを描いているんですか?

千代田:例えば、「ラブライブ!サンシャイン!!」のときは、消滅寸前の有給休暇を、年末年始にかけて3週間取得するタイミングで描きました。“3週間あればできる!”と思って引き受けましたね。休日をすべて(マンガに)注ぎ込みました(笑)。

向井地:そんな忙しいお仕事の合間に欠かせないものはありますか?

千代田:寝ることとゲームですね。休日は1日15時間ぐらいゲームをしています。

向井地:15時間!?

千代田:あまりよくないとは思うんですけど……(笑)。

向井地:ちなみに、お仕事をするうえで利用している便利ツールはありますか?

千代田:本職のプログラミングで言うと、ディスプレイは大きいものがいいですね。

向井地:スケジュール管理はどうされていますか?

千代田:管理ができなさすぎて……逆に聞きたいぐらいです(笑)。生活をするうえで、すべてにおいて便利なのはTwitterですね。情報収集の点で言うと、Twitterは偏ってしまうんですけどね。

向井地:ちょまどさんの思う、IT業界で必要だと思うのはどんな人材ですか?

千代田:好奇心旺盛で、新しいことをどんどん学ぶのが好きな人が、絶対に強いと思います。要するに変化に強い人。例えば、コロナ禍でライブができなくなり、別のやり方を考えなくてはいけないと思うのですが、ITエンジニア業界も技術の進歩は日進月歩。昔のやり方からアップデートできない人よりも、新しいものやトレンドに食いついて(貪欲に)学んでいく人が、すごく求められていると思います。

向井地:どの業界もそうかもしれませんね。ちょまどさんのお話を聞いて、“好き”や“好奇心のパワー”って一番大きいんだなって感じました。最後に、今後の目標や夢を教えてください。

千代田:5年後、10年後の話で言うと、人のため、業界全体のためになにかしたいなと思っています。女性のエンジニアがとても少ないので、もっと増やしていきたいですね。職場で女性1人だけということも多くて、孤独感や疎外感を抱いている人が多いので、そういう悩みを持っている人たちの安心の場を作りたいです。

あともう1つ。女性エンジニアのロールモデルが少ないので、下の世代に“エンジニアになりたい!”と思ってもらいたい。そのためにも、女性の私が、エンジニアとしてすごく楽しそうに働いている姿を見ていただいて、“(女性エンジニアへの)憧れ”を作っていきたいので、どんどん発信していきたいです。

次回5月6日(木)の放送も、どうぞお楽しみに!

<番組概要>
番組名:ジュグラーの波~澤と美音のまるっと経済学~
放送日時:毎週木曜 21:30~21:55
パーソナリティ:澤昭人、向井地美音(AKB48)
番組Webサイト:https://park.gsj.mobi/program/show/46993