アイナ・ジ・エンド『粧し込んだ日にかぎって』は“動悸が止まらなくて息をするのもつらかった”ある経験から生まれた1曲
アイナ・ジ・エンドが、TOKYO FMのレギュラー番組に出演。リスナーが「しんどい」と感じているときに送る曲として、自身の楽曲から3曲紹介しました。そのなかから、『粧し込んだ日にかぎって』について語った部分を紹介します。
(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! アイナLOCKS!」5月3日(月)放送分)



アイナ:今日は、生徒ちゃんたちが“しんどい”ときとか“つらいな”って思うときとかに、聴いてもらえる曲を紹介したいと思います。

私自身、曲を作っているんですけど、その中でも何曲かは、自分自身が家の中で泣き叫びながら作ったり、どうしようもない悲鳴とか感情をそのまま歌に乗せて歌っていたりします。でもそれを世に出すと“怖い”って言われたり、“暗すぎる”って言われたりするんだけど、たまに、“同じ気持ちです”とか、“アイナちゃんがこうやってと思ってるのを知れてよかった”とか、そういうポジティブな感想もいただいたりして。私の曲で生きてくれてる人もいるのかもしれないなって、誰かの生きがいになってるのかもしれないなって、思う瞬間があるんよね。だから、これを聴いているあなたに届くといいなっていう気持ちを込めて、今日はしっかり紹介していこうと思います。


――「まず最初に紹介する曲は、『粧し込んだ日にかぎって』です」

アイナ:この曲についてしゃべると、心がいまだにドキドキするんですけど……。去年、友達が急に「もう死にたい」って言い出して、その日から何人かの友達とその死にたがりの友達の家に行って止めてたんですよ。“そんなアホなことすんなよ”って、“何をしてんねん”みたいな……。

でも、本当にその子は死にたかったんやろうね。いろんなことをしていました。そのうち私たちも“死んだらあかん”って言うのもつらくなってきて、確信に触れずに焼肉に行ってみたり、お散歩したり、犬と一緒に遊んだり……。“生きてることが楽しい”っていうのが伝わったらいいなって、一緒にそういう時間を共有していたんですよね。

でも……飛び降りちゃったんですよね、その子が。コロナ禍で、家族以外は病院に入れなくてね。集中治療室にその子はいるみたいやけど、生きてるかも死んでるかもわからんくて……教えてくれへんのよね、家族以外には。そのときに「どうしよう」と思って。「私のあの言葉のせいで飛び降りたんかもしれへん」とか考えすぎて、動悸が止まらんくなっちゃって。息をしてるだけで苦しくて、ママにしゃべったり友達に言ってみたりして。大好きなダンスをしてみてもずっと心臓がバクバクして、もう私も死んでしまおかなと思ったりしたんですけど……。

曲を作ってみて自分の弱いところを吐き出して、その上で自分を肯定してみたんですよね。そしたら、みるみる動悸が治っていって……初めての経験でした。そのとき作った曲が『粧し込んだ日にかぎって』です。

最近、(番組の)掲示板に来てる言葉を見てたら、割とつらい言葉が多かったんよね。『居場所がない』とか『生きてる価値があるのか分からない』『自分には良いところがあるかわからない』とか……本当に似ている、私と。私の動悸が止まらなくて息をするのもつらかった時、同じような気持ちでした。あなたのそういう弱いところを、全部全部ひっくるめて、「愛してるよ」って言ってくれる人が必ずいる。人じゃなくても、この曲があるんで。ただ、本当にしんどくなったら、本当に無理になったら、本当に飛び降りたくなったら、言葉とかマジでいらないし、逃げるのは本当にありだと思う。

――『粧し込んだ日にかぎって』オンエア

アイナ:あの……その友達は、今ちゃんと生きています。この前ソロライブの東京公演にも来て、この曲を一緒に聴いてくれました。元気で、アホなことしちゃったなー、って笑ってるような友達です。よかった。



アイナ・ジ・エンドは、このほかにも『きえないで』『サボテンガール』を制作時のエピソードとともに紹介。今回オンエアした3曲は、2月にリリースしたソロファーストアルバム『THE END』に収録されています。

<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭
放送日時:月~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/