世界の経済学者たちが発見した「株式市場の周期」をもとに、ベストな株の売りどきを割り出していきます。

◆株を売るベストタイミングって、いつ?
読者の方の中には、売りどきに悩んだことがある方もいるのでは? そこで、株を売るベストタイミングについてお話ししていきます。

ここでは、世界の経済学者たちが発見した「株式市場の周期」をもとに、ベストな株の売りどきを割り出していきます。具体的には、「何月に株を売るべきか?」「何日に株を売るべきか?」「何時に株を売るべきか?」といった3点について明確にします。

◆株を売るなら5月がベスト?
ティルブルフ大学のBen Jacobsenらの研究によると、株式市場は1年周期で値動きを繰り返しているようです。具体的には、「ハロウィン後の半年間は株価が上がりやすい」「5月からの半年間は株価が下がりやすい」という傾向が見つかっています。この傾向は、経済学者の間では「ハロウィン効果」「セルインメイ(5月に売れ)効果」と呼ばれています。

この傾向は日本株市場でも確認されておりまして、成蹊大学の俊野氏の研究では、50年以上に亘ってこの周期があることが示唆されています。つまり、日本株は「11月くらいに一番安くなりやすい」「5月くらいに一番高くなりやすい」ということです。この点を踏まえると、株を売るベストな月は株価が最高値に近づく「5月」あたりだといえるでしょう。

◆株を売るなら月初の祝日明けがベスト?
イリノイ大学のJosef Lakonishokらの研究によると、株式市場には月単位、そして祝日ごとに値動きに傾向が見られるのだとか。この傾向は月単位の傾向は「月内効果」そして、祝日単位の傾向は「祝日効果」と呼ばれています。

日本株市場においての月内効果も進められています。ニッセイ基礎研究所の伊藤氏の調査によると、日本株市場は月末に特に大きく値上がりする傾向が見られました。よって、株を安く買うなら「月末の少し前」が有利。そして、株を高く売るのであれば、「月初」が有利といえるでしょう。

また、個人的な研究として、「祝日の前後はどのような値動きをするのか?」について調べたことがありまして。おおよそ、年末年始やゴールデンウイークといった大型連休の場合は、「休日前」に株価が安くなりがちで、「休日明け」に株価が高くなりやすい傾向があるようです。

よって、祝日効果を活かしたい場合は、株を安く買うなら「祝日前」が有利。そして、株を高く売るのであれば、「祝日明け」が有利といえそうです。

これらの話をまとめると、株を売るベストなタイミングは「月初」で「祝日明け」だといえそうです。

◆株を売るなら朝9時がベスト?
南カリフォルニア大学のLawrence Harrisの研究によると、株式市場は1日単位でも値動きのサイクルが確認されています。具体的には、「株式市場は夜間(取引時間外)に上がりやすく、昼間(取引時間中)に上がりにくい」ことが確認されています。

日本株市場の取引時間は朝9時から夕方15時の間です。よって、この話を日本株市場に当てはめると、「株価は9時に高値をつけやすい」「株価は夕方15時に安値をつけやすい」といえるでしょう。

よって、日本株を売るベストな時間帯は、取引開始直後である「朝9時」であるといえそうです。

◆まとめ
以上の話をまとめると、株を売るなら「5月6日(ゴールデンウイーク明け)の朝9時」がベストだと考えられます。魅力的な投資先を見つけても、売りどきを見失うと、せっかくの利益が台無しになってしまうことがあります。これまで株の売りどきに困っていた方は、この記事の内容を参考にしてみてはいかがでしょう?

参考資料:株を売るなら5月6日9時がベスト!?(https://allabout.co.jp/gm/gc/477409/)

文=中原 良太(マネーガイド)