オリックス・山﨑福也

◆ 山﨑福に待望の1勝「投げ分けられた」

 オリックスは前日に大敗を喫したソフトバンク相手にカード勝ち越し。2014年ドラフト1位の山﨑福が7回途中2失点と粘投しゲームメイクすると、同年2位の宗佑磨が先制弾を放つなど打線も援護。最終回は能見篤史が移籍後初セーブの好救援でリードを守りきった。

 今季5度目の先発登板となった山﨑福は、5回にこの試合初めて得点圏に走者を背負うも無失点で切り抜けゼロ行進。すると直後の5回裏に1番・宗が先制2ランを放ち、6回には5番・モヤ、8番・伏見寅威にもホームランが飛び出し加点した。

 山﨑福は5点リードの7回に2点を失ったものの、6回0/3(95球)を投げて6安打2四球2失点の粘投で今季初勝利。「全体的に真っすぐと変化球をしっかりと投げ分けられていましたし、インコースにもしっかりと投げ切ることが出来ていたと思います」と手応えを口にし、「ピンチの場面でも粘り強く投げることができましたし、前回登板の反省点でもある攻めるピッチングが出来ていたと思います」と自身の投球を振り返った。

 同期入団の左腕を一発で援護した宗は「“つなぎ”の意識で、思いっきり振りにいった結果、ホームランになってくれてよかったですし、先制点になってくれてよかったです!」と先制弾を振り返り、「福也さんに勝ちがつかなくて悔しい思いをしているのを見て来たので、勝てて良かった」と、同期入団の左腕が掴んだ待望の1勝を祝福した。


◆ 抑え不在でコーチ兼任左腕に白羽の矢

 中嶋聡監督は試合後、山﨑福について「非常に集中して、どこに投げてたとか高さとか意図の分かるピッチング」と評価し、3発5得点の打線には「繋がりが悪かったのをホームランに変えてくれたのは良かった」と安堵のコメント。

 終盤は守護神不在のなかで1点差に迫られ、41歳のベテラン左腕・能見をマウンドへ送ったが、「1点差で若い奴に行かせて四球を出して能見に行くよりは、先に行った方がいいと思った」と起用に至った経緯を語り、「インコースを投げ切るところとか凄いですよ。(9回は)平野やヒギンスが帰って来るまでは能見で行くかもしれない」と今後の起用についても示唆。

 「ただ、ずっと連投するわけにはいかないので、これを見て『俺に任せろ』という選手が出てくればいいこと」と若手投手の奮起にも期待を寄せた。


 移籍後初セーブを挙げた能見は「腹括っていくしかないんで。9回は僕もあまり経験したことがないので。怪我人もいるから全員でやっていくしかない。(最後のガッツポーズは)点差も点差だしああなりますよね(笑)」と語った。

 また、山﨑福について「きょうみたいなピッチングはもっと普通に出来るはず。勝ちがついて良かった。あれぐらいは普通に投げられるピッチャー。オリックスは伸び代がある選手ばかり」と投手コーチとしてのコメントも残している。


 指揮官は「昨日ああいう試合をして、それをきょう取り返せたのは大きい」と手ごたえを感じた様子。2日からは埼玉に乗り込んで西武と3連戦を行う。宮城大弥が復帰登板予定だ。


取材・文=どら増田