黒人ドライバーを射殺した警官が殺人罪で起訴 判断ミスか意図的な武力行使か

米現地時間2021年4月14日(水)、ミネソタ州ブルックリンセンターの元警察官キム・ポッターが第2級殺人の罪で起訴された。ポッター容疑者は自身のテーザー銃と実銃を誤射し、ドーンテ・ライト氏を誤って殺害した。

ワシントン郡の担当検事のピート・オープットによると、ポッター容疑者は水曜、ミネソタ州に勾留されたが、彼女の出廷の日程はまだ明らかにされていない。

ワシントン郡の重大犯罪捜査チームディレクターのイムラン・アリー氏は「どんな職業にも重大な責任が伴いますが、警察官以上にその責任が大きいものはありません。大きな思慮分別と結果に対する責任からその信頼性が発生します。私たちは今回の事件を極めて重く受け止め、ポッター警察官がなぜテーザー銃でなく実銃での発砲に至ったのか原因の究明をしていくつもりです。彼女の行動がライトさんの殺害を引き起こしたことに関して、彼女自身が責任を負わなければなりません。担当検事のピーター・オープットと私は、ライトさんの家族に面会し、深くお悔やみを申し上げ、ライトさんのために全力で正義を尽くすことを約束しました」と、発表した。

4月11日(日)にポッターが放った弾丸は20歳のライト氏を死に至らしめた。ライト氏は、自動車のバックミラーに何かを吊るしたまま運転していたことを理由に(ミネソタ州では違法)停止させられ、その場で登録タグの期限切れも発覚した。警察官たちは、ライト氏に軽犯罪の疑いで逮捕状が出ていることに気づくと、その場で彼を拘束しようと試みた。ボディカムに残された映像からは、警察官たちが手錠をかけようとしたところ、ライト氏が突然自分の車に戻ろうとした様子が確認できる。その後もみ合いとなり、ポッターは「テーザー!」と繰り返し叫びながら実銃を取り出しライト氏に向け発砲したようだ。

4月12日(月)に行われた記者会見において、ブルックリンセンター警察署長のティム・ギャノン氏は「26年間の勤続で、他の警察官たちにテーザー銃の使い方や雑踏警備について教える立場であったポッターを信じている」と発言した。彼女は、テーザー銃と勘違いして実銃の発砲に至ったのではないかということだった。

ライト氏の親族側の検事であるベン・クランプは「私たちはドーンテさんのために正義を追求する地域の担当検事に感謝の意を表したいと考えていますが、例え有罪判決が下ったとしても失われたドーンテさんは戻ってこないのです。これは事故ではなく、意図的かつ違法な武力の行使に他なりません。黒人が車を運転したことが死刑という結果につながったのです。勤続26年になるベテランの警察官は当然、実銃とテーザー銃の違いは理解しており、キム・ポッターは、ドーンテさんの軽微な交通違反に対し処刑という判断を下したのです。ドーンテさんの命は、ジョージ・フロイドやエリック・ガーナー、ブリオナ・テイラー、デヴィッド・スミスたちの失われた命と同様に意味するものがあります。しかし、キム・ポッターは彼の命を奪いました。私たちの国に、意義ある変革を起こす時が来ています。私たちはドーンテさんとその家族、そして全ての抑圧されている有色人種のために正義を貫こうとしています。そして、警察組織と正義における意義ある改革が行われ、真の平等が手に入るその時まで、私たちは消して止まることはありません」と、声明を発表した。また、ポッター側の検事はすぐには返答しなかった。

4月13日(火)、ポッター氏とギャノン署長はブルックリンセンター警察を退職した。ドーンテ氏の死に抗議するデモ隊らが連日押し寄せ、州警察により催涙弾やゴム弾を用いた鎮圧行動がとられた。数名のデモ参加者らにより、花火が打ち上げられたり、水入りのボトルが投げつけられたりしたようだ。

From:Cop Who Shot Daunte Wright Charged With Manslaughter