主演・蓮佛美沙子

蓮佛美沙子さんが主演を務めるドラマParavi『理想のオトコ』(テレビ東京系、毎週水曜24:40~)。LINEマンガで累計380万回を超える閲覧数で話題になったチカのコミックを実写ドラマ化した話題作で、テレビ東京系ドラマ初主演を果たした蓮佛さんが演じるのは、32歳独身の美容師・小松燈子。

ある日突然、編集者の親友・安積茉莉沙(藤井美菜)から、これから授賞式に出席する冴えないマンガ家のミツヤス(安藤政信)のスタイリングを頼まれたことから、さまざまな男性との縁が広がり、モテ期がやってくるというストーリー。

「ここまでド直球な恋愛作品のヒロインはやったことがなかったので、どうなるのかな」と思ったという蓮佛さんに、作品の魅力や自身の恋愛観などについてお聞きしました。

――アラサー女子のリアルな恋愛事情が描かれる作品ですが、アラサー女子に対してどんな印象を持っていましたか?

自分も俗に言うアラサーど真ん中の世代で、この年代って仕事もある程度分かってきて、生活サイクルもできてくる。独身の場合は周囲から「結婚は?」って言われることが多くなり、次のステップについて考える時期なのかなという印象ですね。

――燈子というキャラクターのオファーを受けたときは?

ここまでド直球な恋愛物語の主人公というのは、いままで経験したことがなく、原作マンガを読ませていただいたのですが、自分がやるとなるとどんな風になるのかなと思いました。また、知らない自分に出会えるのかなというワクワクした気持ちにもなりました。

――燈子に共感できるところは?

やっぱり同じ世代なのもあってか、相手のことが「好き」という気持ちだけでは動けないという部分は分かります。あとは恋愛の入口で「この人のこと好きなのかもしれない」と思ったとき、どうしていいか分からないというのは自分に似ているかな。結婚に焦りを感じていない部分も、共感できました。

――ミツヤスを演じた安藤さんとのお芝居はいかがでしたか?

安藤さんはメチャメチャ面白かったです。役の空気感やイズムがご本人と通じるところがありました。ちょっとした台詞のやりとりでも「そんな間を取るんだ」とか「そこで泣くんだ」とか、想像を超えたお芝居をされるんです。テストと本番でガラリと変えることもあり、とても楽しかったです。

――そんな安藤さんの変化球に阿吽の呼吸で対応されたのですか?

波長が合うというか、無理に合わせることもなく、すごくお芝居をしていてやりやすかったです。安藤さんにも話したのですが、ミツヤスさんが安藤さんで本当に良かったと思います。

――ド直球な恋愛作品に出演し、ご自身の理想の男性像などは変わりましたか?

そもそも昔からあまり理想のタイプというのは明確にないんです。いつも理想の男性ってなんだろうって考えながら現場にいました。究極を言うと、私のことを好きでいてくれればいいというか……。その気持ちってすべての言葉や態度に出ると思うので。

――燈子はモテ期到来ですが、蓮佛さんは?

基本的にないですね(笑)。敢えてあげるなら、中学生時代、オーディションでグランプリを受賞してそれがワイドショーで取り上げられた次の日に、「実は好きでした」と何人かに告白されたことがあって。でも絶対テレビに出たから言ってるだけでしょ? と思って(笑)、そんな擬似モテ期はありました。

――理想のプロポーズは?

なんでもいいです!(笑)。

――結婚が勝ち組、独身が負け組という概念を持つ人もいます。

勝ち負けではないですよね。もうちょっと考え方の幅が広がればいいのになと思います。

――作り込まずに自然体で燈子を演じたと話していましたが、普段から現場での感性を大切に役作りする方ですか?

もちろんお芝居というのは作られたものではあるのですが、役としては初めて出会う言葉や感情なので、その新鮮さを損ないたくないなという思いはあります。もちろんコメディとか、間合いやテンポが大事になってくるお芝居は、しっかり作り込んでいくこともありますが、基本的には、その場で感じたことを表現できたらいいなと思って作品に臨んでいます。

――ワクワクが届けられる作品という話がありましたが、いま蓮佛さんがワクワクしていることは?

こんなご時世ということもあるのですが、いまネットショッピングにはまっているんです(笑)。もともとポイントを貯めるとかが大好きで、お買い物をするたびにちょっとずつポイントが増えていくのにワクワクしています。

――どんなものを買われるんですか?

お化粧品とか雑貨も買いますが、私は家が大好きなので、自宅を快適にするグッズとかを見つけると、メチャメチャテンションが上がります(笑)。

――最後に、30歳という年齢を迎えられましたが、30代の女優としてのビジョンは?

ここ数年、舞台を何本かやらせていただいて、お芝居の向き合い方が変わったというか、デビューしたころに戻った感じがあるんです。そこをしっかり深掘りしていきたいです。

――その感覚とは?

未知の世界に対する興味がどんどん増えてきているので、このドラマもそうですが、あまり自分のなかでラインを設けず、新しいテイストの作品にチャレンジしていきたいですね。海外の作品にも挑戦したいです。

(取材・文:磯部正和)
(hair&make:宮本愛/yosine.)
(stylist:佐藤遥菜/crêpe)
アイテム:イヤーカフ(warmth/株式会社ユーストン 03-6413-0156)

<第3話あらすじ>
何度か連絡を取り合い、会うようになった燈子(蓮佛)とミツヤス(安藤)。会う毎に燈子はミツヤスへの思いを募らせていた。告白の言葉こそ無いが体の関係はある。付き合ってると思っていいよね?

久しぶりの恋に戸惑いながらも、燈子はそんな期待を抱いていた。しかし、最賀(平井亜門)から二人の関係を聞かれ、ミツヤスの答えに燈子は唖然としてしまう。

一方、茉莉沙(藤井)も高野(瀬戸利樹)からのアプローチに少しずつ惹かれていき……。